人とのつながりが健康や長寿に大きな影響を与えていると、多くの研究結果から明らかになっています。食生活や運動、喫煙、飲酒といった生活習慣などよりも、その影響は大きいとされているのです。
　昨今、医療機関で行われる治療や指導だけでなく、地域住民を中心とした、多世代が関わるコミュニティーによって生活の質（QOL）の向上を図る、統合医療の「社会モデル」に注目が集まっています。人々の健康増進と病気の予防に、大きな効果があるからです。
　まず大切なのは「つながりを保とうとする気持ち」ではないでしょうか。自分以外の他者に目を向ける気持ちが、体と心の健康を育む最初の一歩なのかもしれません。