新潟で健康なまちづくりシンポジウム

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新潟県新潟市
社会の課題解決へ農医連携の考え方とありよう示す

11月6日、新潟日報メディアシップ日報ホールで「これからの医療とまちづくりシンポジウム in にいがた」が開催され、行政、教育関係者、市民など約120人が参加。県内3カ所のリモート会場で約70人が聴講した他、YouTubeによる動画配信も行われました。

 

健康づくり県民運動「健康立県にいがた」に取り組む花角英世新潟県知事が公務多忙な中を駆け付け、県の願いに合致したシンポジウムへの熱い期待を込めて挨拶。続いて(公財)農業・環境・健康研究所理事である佐久間哲也MOA奥熱海クリニック院長が、大仁瑞泉郷という農医連携の現場に身を置く医師として「これからの医療とまちづくり」について講演しました。

 

 

佐久間院長は、北里大学名誉教授の陽捷行同研究所理事が提唱した農医連携について、自然環境をベースに農と医を連携させ、健康で安全な社会づくりを目指す考え方と解説。地球環境や人の健康などの問題が、対立、分断の中で起きており、生活習慣病が増えた背景にある食の欧米化、どこで、どのように育ったかが不明瞭な食物を口にせざるを得ない状況といった「人と食農の分離」をはじめ「人と自然の分離」「自分との分離」「人と人・社会の分離」「心と体の分離」「知と行の分離」という「分離の病」を統合していく農医連携の重要性を語り掛けました。

 

 

農医連携の実践例として大仁瑞泉郷の取り組みに触れ、クリニックと健康法部門が提携して運営される奥熱海療院で、岡田式健康法浄化療法をはじめ、園芸療法、マインドフルネス、隣接する大仁農場産のMOA自然農法野菜を用いた療院食などを提供していることを伝え、健康回復に寄与している状況を紹介。これが「医と農と地」をつなげ「いのち」を守る活動だとし、農医連携の重要性を再確認しました。

 

さらに、地元医師会や行政のニーズに応え、不登校や引きこもりの他、自治体職員のメンタルヘルスにも取り組み、地域の信頼を得るに至った営みをはじめ、自然農法によるまちづくり事例として、静岡県三島市と連携した山田川自然の里づくり、佐野体験農園の取り組みを、医療の他職種連携によるまちづくり事例として、地元中核病院の取り組みを紹介。農医連携を体現する東京療院などを紹介した上で、農医連携は過去の回帰ではなく、コロナ以降の生き方の提言・提案ではないかとまとめました。

 

 

基調講演の後、「分離の病」に対してどう対峙していくか、農医連携の具体化、またはその在り方の提言ともいえるシンポジウムが、山﨑理新潟県病院局長の司会で行われ、中川克典佐渡市農林水産部副部長兼農業政策課長、MOA食育アドバイザー(指導員)の藤塚正子さん、MOA美術文化インストラクターの髙島美佐子さん、皆川英二新潟市会議員が活動を発表しました。

 

 

中川副部長は、トキと共生する豊かなまちづくりには食と農業が大きな役割を果たすとの強い思いで市政を進める渡辺竜五佐渡市長のビデオメッセージを紹介した後、エコロジカルな島づくり、住民と子どもたちの健康な心と体づくりに向かって、水稲の有機栽培研修会や水田除草機導入支援事業、渡辺市長による食育授業、学校給食への有機農法米の導入など、行政と農業団体が一体となった環境保全型農業の取り組みを紹介。農業者で結成された給食応援隊が有機栽培や自然栽培の農産物を保育園に届ける様子なども紹介し、農医連携のまちづくりについて伝えました。今後は「消費者が農家を支え、農家が消費者の健康を支えるような、共に歩む関係を構築したい」と語りました。

 

MOA食育アドバイザーである藤塚さんは、生命力があふれる自然農法の新鮮な作物を食べることで心と体、考え方、行動、生き方がより良くなるとの岡田式食事法を踏まえ、登録ボランティア団体「MOA健康スマイルくらぶ」として、MOA資格者仲間と共に開催する心と体の健康教室や料理教室が好評を得ていることなど、参加者の心と体の健康づくりに食を通じて取り組む状況を発表しました。また、願いを同じくする団体と共に実施する有機農法農園での栽培体験、食材の提供など多くの人の善意で実施できているこども食堂についても報告しました。健全な食を通して、地域コミュニティーと一緒になって問題解決に向かいたいと抱負を語りました。

 

MOA美術文化インストラクターとして、美のある生活の広がりを願って学校への花のいけ込み活動などを行ってきた髙島さんは、燕市の人材バンクの依頼で、地元小学校の茶道クラブの講師を務めるようになった経緯を報告。茶道や華道によって、子どもたちの優しい心、生きる力が養われている様子を紹介。自宅での光輪花クラブや家族の変化についても触れ、美には人を癒やす力があると訴えました。

 

皆川市会議員は、MOA健康生活ネットワークによる真心こもる浄化療法を通じて自然治癒力が高まり、夫婦で重い病を克服してきた体験を発表。浄化療法を受けて「今までに感じことのない何かが体内を走り抜けた」という感覚や治療の副作用が一切なかったことをはじめ、セルフケアとして自身にできるなどの浄化療法の魅力、継続する中で夫婦ともに好調で、知人の体調も好転していることを紹介。MOAへの感謝を述べると共に、東京療院のような統合医療施設の新潟での開設を願いました。

 

司会を務めた山﨑局長は、光輪花クラブや自然農法、岡田式健康法に触れることができる場所をマップなどで紹介。シンポジウムは「分離の病」解決のありようを提言するものと総括し、コロナ後の社会は「人を思いやる絆が育まれたコミュニティーづくり」が大切になるとまとめました。

 

参加者からは「人の病も環境の病も解決していこうと取り組む大仁瑞泉郷やMOA奧熱海クリニックは素晴らしいと思いました。行政や地元小中学校との連携など幅広い分野で実践している医師がいることにも驚きました」「各発表者の内容と活動レベルが高い報告でした。まさに21世紀に必要な今後の生き方を変えていく源となるものでした」などの声が聞かれました。

 

会場では自然農法農産物の販売やパネル展示なども行われ、興味深そうにパネルの説明を読んだり、農作物を買い求めたりする参加者の姿が見られました。

 

 

主催/(一財)MOA健康科学センター、(一社)MOAインターナショナル、MOA自然農法新潟県普及会連合会、後援/新潟県、新潟市、佐渡市、佐渡汽船株式会社、新潟日報社、BSN新潟放送、NST新潟総合テレビ、TeNYテレビ新潟、UX新潟テレビ21、新潟市傾聴ボランティアこころ、協賛/新潟県有機稲作ねっとわぁく、夢の谷ファーム

 

 

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