これからの医療とまちづくり奈良シンポジウム

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奈良県奈良市
伊藤統合医療学会理事長が講演

「これからの医療とまちづくりシンポジウム」が4月28日、奈良春日野国際フォーラム甍IRAKA(旧奈良県公会堂)で開かれ、岡田式健康法などのケアを通した生活習慣病の改善に関するフォーラム、(一社)日本統合医療学会理事長の伊藤壽記大阪がん循環器病予防センター所長による講演が行われました。関西各地から約400人が参集し、聴講しました。

 

 

戦争や病気によって生命の安全が脅かされていた70年前、MOAの創始者である岡田茂吉は、奈良県公会堂で、それらの解決を図る上で魂の健康の大切さを訴えました。このたびのシンポジウムは、同公会堂がリニューアルした新施設で開かれ、当時と同様に、スピリチュアリティの意義を共に考え、一人一人の心と体の健康づくり、他者への思いやりに満ちた社会づくりの一助となることを願って開かれました。

 

フォーラムは、阪井信夫関西療院マネージャーの主催者挨拶に続いて行われ、統合医療施設である関西療院(MOAかんさい健康増進センター)の岡田式健康法を中心としたケア、メディカルケア、ナーシングケア、地域住民が互いの健康を支え合う健康生活ネットワークによるコミュニティーケアを通じた改善例のうち、目まいや高血圧症の改善が図られた奈良県在住の吉川恵三子さんがその営みを報告。関西療院の安田豊顕療法士チーフが進行役を務めて、立川豊吏たてかわ内科クリニック院長、濱口圭二管理栄養士、岩田昌美健康運動指導士、津村慶子看護師が、それぞれにサポートした内容を詳説しました。

 

 

 

症状の改善にとどまらず、その魂に作用して吉川さんの心を明るく変え、家族への感謝をはぐくみ、岡田式健康法の資格(美術文化法食事法浄化療法)を生かして周囲の人をサポートするようになるなど利他心を高めていった、関西療院と健康生活ネットワークによるケアの重要性を確認するものとなりました。

 

伊藤所長は「キュアからケアへ〜人類の進化から見た光と影」と題して講演し、超高齢社会を迎えて生活習慣病が増加している現状を確認。人類は二足歩行を獲得したことで手を使えるようになり、道具や火の発見、言語の発達などを経て文明を開化させてきた一方、直立するため重力に逆らって体を支える脊柱の機能を進化させたことで、肩凝り、腰痛、関節炎、誤嚥(ごえん)、難産などを引き起こしていると指摘し、その理由を詳説しました。

 

 

人間の体は加齢に伴って動脈硬化が進むが故に「予防が最善の医療」と述べ、現在の医療制度では、予防には保険が適用されないだけに自己努力が大切と訴えました。さらに、高齢者に多い疾患について解説した上で、加齢と共に体に影響が出るのは宿命かもしれないが、進化は終わったわけではなく、いまだ発展途上にあるのではないかと問い掛け、講演を締めくくりました。

 

聴講者からは次のような声が聞かれました。

 

「とても良いイベントでした。高血圧症に対して健康法などのケアで対応していくという、こうしたお話は、若い方にも聞いてほしいですね。加齢による体調の変化は避けられません。その進行を抑えるのは、食事やより良い環境なのだと思います。吉川さんは介護疲れもあったのでしょう、ストレスが血圧に影響していたのだと感じました。それを、食事や運動などでアプローチし、改善を目指していくというのは、よく分かるお話でした。考えてみると、薬というのは人の体にとっては異物であって、本来は不必要なものですから。こうしたケアはとても大切だと思います」(山村吉由・広陵町町長)

 

「療院と地域が連携する形での統合医療の在り方の一つを、吉川さんの事例で大変分かりやすく示していただけたと思います。クライアントを中心に据え、医師、療法士、栄養士、運動療法士他チームが連携、協働してきた経過がよく分かりました。人生にはいろいろなことが起きますが〝マイセルフ〟だけでは難しい場面がどうしても出てきます。そこに、周囲のサポートやヘルプが必要であり、ネットワークで支え合っていくことはQOLの向上に不可欠だと思います。〝人間にとって最も大切なのは、心・魂の問題である〟と岡田先生が70年前に話されたように、血圧の調整一つとっても、もちろん生理学的、医学的に各方面からのアプローチにより、体への負荷を減らしていきながら、やはり霊のくもりを取り、自身で心持ちを整えていくことが必要であると思います」(高市郡健康生活ネットワーク・的場明子・看護師)

 

共主催/(一社)MOAインターナショナル、共催/(一財)MOA健康科学センター、協賛/明るい社会をつくる会 大阪・兵庫・滋賀・京都・奈良・和歌山支部

 

 

 

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