1. 「QOL」をご存じですか?

「QOL」をご存じですか? QOLとはクオリティ・オブ・ライフの略で「生活の質」と訳されます。単に病気が無い生活ではなく、その人の人生が満たされた状態を指す考え方です。より充実した人生を送るために、喜びや感謝などにあふれた時間をいかに積み上げていくかが求められています。
 これからの医療や健康増進においては、QOLの高さが重要な指標になっていくといわれています。
 「あなたにとっての幸せな生き方」について、見つめ直してみませんか?

スピリチュアリティって? 大切な人を亡くした時や、自らの死が迫ってきていることをきっかけに「何のために生きるのか」「なぜ病気になったのか」「死後はどうなるのか」といった「命への問い」を持つ人が増えています。
 テレビや雑誌などで見聞きするスピリチュアリティという言葉は、主に霊性や精神性と訳されます。最近はスピリチュアルケアの普及にも明らかなように、医学の世界でも日常的に使われる言葉となってきました。
 「肉体的、精神的および社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」という世界保健機関(WHO)の健康の定義に「スピリチュアル(霊的、魂など)」という項目を付け加えることが検討されています。人間は単なる物質の集合体ではなく、本質に霊性を持った存在として議論されているのです。

日々を大事に、生きていますか? 調査*1によると、79.3%の人が「終活という言葉を知っている」と回答し、40.3%の人が「終活をする意向がある」と答えるなど、多くの人が自らの人生と向き合い始めています。
 大切な家族など身近な人を亡くした人に接することの多い介護職員への調査*2では、86.9%が、グリーフケア(悲嘆ケア)に「遺族のニーズがある」と回答しています。
 残された人生を見つめることは、今この一瞬を、どうしたらより良く生きられるのかを考えることでもあります。これからの人生とその先にある幸せについて、一度考えてみませんか。

*1 楽天インサイト「終活に関する調査」(2019年)
*2 (一社)セルフケア・ネットワーク「介護職の看取り及びグリーフケアのあり方に関する調査研究」(2016年)

 毎年のように地震、水害、土砂災害などの自然災害に見舞われている日本。災害発生後の現場では、自衛隊や消防隊といった公的機関の人たちだけでなく、ボランティアの活動も大きな復興の力となっています。
 ボランティアとは、自発的な意志に基づいて人や社会に貢献すること。調査*1では、全国で707万人が何らかの活動に携わっているそうです。
 MOAでは、花のいけ込み、料理教室、療院での岡田式健康法MOA美術館全国児童作品展の地域展など、さまざまな機会に多くのボランティアが活動を行っています。人々に憩いや安らぎ、癒やしを届けるお手伝いをと願ったボランティア自身からも、活動を通して大きな喜びや新たな気付きを得たとの喜びの声が数多く寄せられています。
 新しい生活様式が広がる中で、手法に工夫を凝らしながら、行政や地域の人たちと連携し、より幅広い活動を進めていきたいと考えています。ぜひご一緒にいかがですか。

*1 厚生労働省「都道府県・指定都市及び市区町村社会福祉協議会ボランティアセンターで把握している人数及びグループ数」(2017年)

これからの医療とまちづくりシンポジウム (一社)MOAインターナショナルは(一財)MOA健康科学センターと、これからの医療とまちづくりシンポジウムを全国各地で共催しています。厚生労働省などの省庁や自治体の後援を得て、統合医療の重要性、スピリチュアリティを大切にした健康づくり、コミュニティーの支え合い、地域包括ケアを進める行政の具体例などを示してきました。毎回、健康な地域社会の実現を願う市民、行政、教育、医療の関係者など、多数のご参加をいただいています。

2020年2月16日(愛知県・imyホール)

「心身共に健康なまちづくり~持続可能な健康・医療システムと統合医療によるまちづくりに向けて」

○阿南町における新しい形式の健康教室の試み〜いのちのたねプロジェクト
 金 秀成 阿南町富草・和合へき地診療所所長
 
○統合医療の今と対話
 柴 維彦 (医)玉川会MOA名古屋クリニック院長
 
○これからの医療とまちづくり〜教育における人づくりの視点から
 三浦 光俊 岩倉市立岩倉東小学校校長

2019年11月10日(香川県・ホテルマリンパレスさぬき)

○医療におけるスピリチュアリティについて
 加藤 眞三 慶應義塾大学看護医療学部教授
 
○スピリチュアリティと医療・まちづくり〜統合医療とMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長

2019年10月20日(福島県・福島県文化センター)

「心身共に健康なまちづくり~持続可能な健康・医療システムと統合医療によるまちづくりに向けて」

○日本の統合医療とこれからのまちづくり
 仁田 新一 東北大学名誉教授、日本統合医療学会名誉理事長
 
○大震災からの復興と「健幸都市」づくり
 井口 経明 東北福祉大学客員教授、元宮城県岩沼市長
 
○統合医療とIoT/AIを融合した次世代地域包括ケアシステムの研究開発と社会実装
 酒谷 薫 東京大学大学院新領域創成科学研究科特任教授
 
○これからの医療・まちづくりとMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長

2018年11月17日(東京都・東京国際フォーラム)

○医療モデルとしての統合医療の役割
 伊藤 壽記 大阪がん循環器予防センター所長
 
○健康なまちづくり
 近藤 克則 千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門教授
 
○健幸都市・多摩の実現に向けて
 阿部 裕行 東京都多摩市長
 
○なぜ医療者に死生学・死生観が必要なのか~地域包括ケアとアートとしての医療~
 島薗 進 上智大学大学院実践宗教学研究科委員長・教授
 
○これからの医療・まちづくりとMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長

2017年9月16日(愛知県産業労働センターウィンクあいち)

○「ふくしあ」の取り組みとまちづくり
 松井 三郎 静岡県掛川市長
 
○統合医療、社会モデルの実践
 坂本 昭文 鳥取県南部町前町長
 
○住み慣れたこのまちで暮らし続けるために─看護の立場から
 川嶋 みどり 日本赤十字看護大学名誉教授
 
○いま求められる「和合」の心~思いやりと慈しみのまちづくり~
 川野 泰周 臨済宗建長寺派林香寺住職、RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック副院長
 
○統合医療の意義とMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長

2016年10月15日(石川県・金沢市本多の森ホール)

「地域コミュニティの役割」

○「これからの日本の医療の在り方について─全人的統合医療─」
 伊藤 壽記 大阪大学大学院特任教授、(一社)日本統合医療学会業務執行理事
 
○「これからの医療とまちづくり」
 坂本 昭文 鳥取県南部町町長(当時)
 
○「日本のスピリチュアリティに基づく医療とまちづくり」
 カール・ベッカー 京都大学大学院教授
 
○「ソーシャル・キャピタル(信頼とお互い様の絆)を育て 活用するMOA活動」
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長、(一社)日本統合医療学会理事

2015年10月10日(北海道・札幌市民ホール)

「地域コミュニティの役割」

○求められる新たな医療体系、全人的統合医療
 伊藤 壽記 大阪大学大学院医学系研究科統合医療学講座特任教授、(一社)日本統合医療学会業務執行理事
 
○スピリチュアルケア・ギバーに求められるもの
 窪寺 俊之 聖学院大学大学院人間福祉学研究科長・教授、日本スピリチュアルケア学会理事
 
○コミュニティー・ベースト・メディスンとしての統合医療─医療過疎対策と地域活性へ、富士山・朝霧高原での試み─
 山本 竜隆 朝霧高原診療所院長、(一社)日本統合医療学会代表代議員
 
○医療・まちづくりにおけるコミュニティーの重要性とMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長、(一社)日本統合医療学会理事

2015年4月25日(東京都・東京国際フォーラム)
2015年4月26日(京都府・国立京都国際会館)

「結び合う絆、地域コミュニティの役割」

○ライフスタイルと患者の全体を重視する統合医療のアプローチこそが、病気の予防と健康およびウェルネスの増進にきわめて効果的
 アンドルー・ワイル アメリカ・アリゾナ大学医学部診療教授
 
○患者と地域社会に権限を与え「セルフケア」「健康づくり」を可能にする
 マイケル・ディクソン イギリス国営健康保健サービス連盟議長
 
○統合医療モデルの創生とエビデンスの蓄積
 仁田 新一  (一社)日本統合医療学会理事長(東京会場のみ)
 
○これからの医療
 渥美 和彦 (一社)日本統合医療学会名誉理事長(京都会場のみ)
 
○指定発言
 伊藤 壽記 大阪大学大学院医学系研究科特任教授
 
○健康を支える医療・まちづくりとMOA活動
 鈴木 清志 (一財)MOA健康科学センター理事長

※ 発表者の立場は当時のものです

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