長野県 M・Aさん(57歳、女性)
〔間違っていたわが家の食事のあり方〕
平成18年9月、私は職場での健康診断の結果、コレステロールと中性脂肪値が高く、高脂血症と診断されました。わが家の食生活は和食中心で栄養のバランスをよく考えた食事という自信があったので、とてもショックでした。
そこで3月に名古屋療院のクリニック部門で、O医師の診察を受けました。現在服用しているコレステロールを溶かす薬について、継続するように言われ、このままの生活を続けていけば、一生服用の可能性があることを告げられました。
何とか改善する方法はないかと医師に訊ねると、「食事法と運動を取り入れる必要がありますが、頑張ってみますか」と言われ、早速、栄養士さんの食事指導を受けました。特に指摘されたのは、和食中心の食事は良かったのですが、栄養のバランスの点で、糖質や脂質が多すぎるということでした。お魚(特に青身魚)中心も、量が多すぎるということでした。また、間食にいただくヨーグルトも糖分は控えるように言われました。
私の食事のあり方は、間違っていたことを思い知らされました。1ヶ月の食事メニューを書くことを約束し帰宅しましたが、それを機に一大決心し、自然農法栽培の素材を使用しているMOA中部販売(現:MOA商事)の食料品の宅配を取ることにしました。宅配の中身は、調味料全般、大豆食品、自然農法の野菜類で、特にキャベツ、タマネギ、ニンジンなどが配達できると聞きました。
今まで叔母に何回も勧められたのに「値段が高くて続かない」とか、「市販の商品だって良い物がある」とか理屈をつけては断っていましたが、身にふりかかった事実を見つめ直し、“自然の良いものを”と、考えるようになりました。
〔自然の良いものを〕
平成19年8月より、まずは毎日使う調味料である味噌、醤油、酢、みりん、酒から始めました。市販の醤油よりMOAの醤油の方が素材の持ち味を引き出して、お豆腐に直接かけても好評です。
納豆や豆腐・乳製品と、食材にもこだわり、一つひとつを大切に感謝させていただくようにしています。納豆は市販の納豆よりネバネバが少なく、豆腐も大豆の香りがして、美味しくいただけます。
カレーも脂っこくなく、後味がさわやかで、しかも洗い物も楽です。
わが家には裏山に少しばかりの畑がありますが、自然農法で栽培した食材を使った食事に変わったことを機会に、畑も自然農法で生産するようになりました。二女もよく手伝ってくれますが、「土をいじると気持ちがいいわ、癒された感じがするの」と喜んで協力してくれます。
春はジャガイモ、ネギ、夏はトマト、ピーマン、ナス、大葉、オクラ、トウモロコシ、大根、サツマイモ、黒豆、小豆、ニンジンと一年の中でも最も多くの野菜が収穫できます。また秋には白菜や大根、野沢菜などが収穫の時期を迎えます。家庭菜園で採れた野菜を、煮物などにしても、少量でよい味が出ることにとても驚かされました。
料理メニューについても野菜の使い方を工夫することで、メニューが増えました。市販のドレッシングを使わずに、カボスぽん酢をたくさん作って、ヘルシーにおいしくいただくことができています。
私は、一家の主婦として、メニューが重ならないように工夫して作ることを心がけるようにしていますが、夫は毎日持っていくお昼の弁当の内容に満足しているようで、残して持って帰ることはまずありません。そうなると、私もお弁当を作ることがますます楽しくなってきます。
〔体が変わり、食に対する感謝の思いを強くする〕
このように食事に工夫をこらし、運動も積極的にすることで、平成19年8月から20年9月までの間に体重は12㎏落ち、血圧は155から115に安定し、コレステロールも標準値に、中性脂肪値は200から90に改善することができました。12月の職場の健康診断の結果もすべて正常値の範囲でした。
ゴールデンウィークには長女夫妻が帰省しましたが、娘婿が驚いて「お母さん痩せましたね。どうして痩せたのですか?」と聞いてくるまでに変身しました。おかげで仕事も畑仕事や趣味のエレクトーンを弾くのも身軽になり、楽しい気分で毎日を過ごしています。
家族全員が、MOAの食品は安心できるし、身体にやさしいということが、身をもって実感できることで、食に対する感謝の心が持てるようになってきました。生活の上で最も大切な食を見直すことで、“ありがとう”の気持ちが料理を作る上でも、また食事をすることにも表れてきます。朝食はそれぞれが仕事を持っていることもありバラバラですが、なるべく夕食は夫、二女と家族3人そろって、楽しくいただけるよう努力するようになりました。
食への関心をますます高め、頑張りたいと思います。