愛知県 M・Uさん(57歳、女性)
〔右耳に続き左耳までも真珠腫性中耳炎に〕
平成16年9月半ば、風邪をひいた影響からか「左耳」がふさがって腫れたような状態となりました。病院を転々とし、S病院で精密検査を受けると「真珠腫」と診断されました。私は「まさか」と思い、気持ちが真っ暗になりました。
実は20年前に、「右耳」が真珠腫となり、めまい、吐き気、耳垂れ(臭いのある)の症状が出ました。医師から、「そのままにしていると、脳の壁まで溶かし骨を通して脳膜炎などの病気になる」と言われ手術をしました。しかしその手術によって、右耳の聴力が落ちて、人が話している小さい声や低い声が聞きづらくなり、それからの生活は、左耳を主にした生活となりました。
そして今回、左耳までも真珠腫と診断されてしまいました。医師からは、「音に反応する部分、鼓膜が溶けている。しかし、良くも悪くも病原菌が壁をつくっているため聞こえている」と言われました。また、20年前と同じように、「脳膜炎になりかねない」との診断も受け、「早めに手術をしたほうがいい」と言われました。しかし、すでに右耳が聞こえない上に、左耳までも聞こえなくなると思うと不安にかられ、「できるなら手術をしたくない」と医師にお願いしたところ、「それなら、様子を見ることにしますが、耳垂れなどの症状が出た時点ですぐ受診するように」と言われ、とりあえず手術は回避できたものの、今後どうしたら良いのかと途方に暮れてしまいました。第一に治療費などの金銭面、そして仕事への影響、さらに、両耳が不自由になった場合、子どもたちに迷惑をかけることになると不安が募りました。
〔1ヶ月間仕事を休みMOA名古屋療院に毎日通う〕
そんな時、いつも気にかけてくださる健康生活ネットワークのSさんから、「自分の病気を真剣に受け止めて、療院で岡田式健康法を受けてみましょうよ」とアドバイスをしてくれました。私は子どもたちに相談し、仕事も1ヶ月休んで、MOA名古屋療院に毎日通うことにしました。
Sさんを中心にネットワークの方々は、それぞれ日を調整し合って、療院に一緒に通ってくださり、車での送り迎えや、浄化療法の施術をしていただくなど、いろいろと力になってくださいました。
療院では、施術箇所を確認して、浄化療法を受ける中で、初日から変化が出てきました。足裏がポカポカし、3日目からは尿の回数も日に13回~15回と多くなってきました。そして、左耳の腫れてふさがった症状はなくなりました。
その後、1週間ごとに変化が著しく、2週目には両肩と首の付け根に痛みを感じ、首の後ろは常に熱っぽさを感じました。またある日、30分間程、延髄部に浄化療法を受けた時、首の周りから汗が吹き出てきました。こんな体験は初めてでした。
浄化療法と併せ、美術文化法のいけばなをしたり、自然農法のお抹茶もいただき、ゆとりの時間を過ごすことができました。
いけばなでは、自分の精神状態がお花のいけ方にそのまま表れるようで、最初の1週間は元気になりたいと思い、元気な花を選んでいました。3週間目以降は、花の選び方も変化してきました。やさしい、落ちついた感じの花を、おだやかな気持ちでいけることができました。自然と気持ちが静まり、心の充実感を覚えました。心の変化だけでなく、体に微熱がある時にお花を見て、いけるだけで体がスッキリするなど、身体の変化も体感できました。
〔遠くのオカリナ・ハープの音色がしっかり聞こえる〕
3週目に入った11月5日、療院で浄化療法を受けていると、クーラーの音が聞こえてきました。これまでは聞こえなかった右耳の方で、左耳と同じ位に音が聞こえたのです。片方の耳をふさいで試しても、間違いありませんでした。思わず天井を見上げ、クーラーを見てしまいました。
翌日の6日、長野県阿南町で行われた「阿南瑞泉郷まつり」に行った時、遠くからオカリナとハープの音色がしっかりと聞こえてきました。一緒に参加した健康生活ネットワークの方々もビックリしていました。その帰りの車中、ワイパーのこすれる音が聞こえ、またビックリしました。
11月10日にS病院で1ヶ月目の聴力検査を受けました。手術以後20年もの間、聞こえずにあきらめていた右耳がわずかですが聴力が上がっていました。左耳の改善を願っていたのに、手術をした悪い方の右耳まで改善したのには驚きとともに、喜びが込み上げてきました。
平成18年に入って1ヶ月ごとに検査を受けましたが、いつしかかかりつけの医師から手術の話は出てこなくなり、6月の検査の時には、「良くなってきている」と言われました。そして、1ヶ月おきに通っていた病院も、3ヶ月、半年となって現在に至っています。
うれしいことに、最近では、家でテレビの声が時に大きく聞こえることがあり「小さくして」と言うこともあります。以前は音量が8以上ないと聞こえなかったのが、今では2~5の音量で聞くことができます。
〔この感動、感激を多くの方にお伝えしたい〕
このたびの体験から、浄化療法、美術文化法に加えて、食事法も実践するようになり、その大切さもよく分かるようになりました。これまで私自身、体に良いと言われている自然農法の農産物をほとんど利用せずにいたのですが、生命力溢れる自然食をわが家の食卓にまず1品からと思い、名古屋療院に行くたびに、自然食の売店で1品、2品と買って帰るようになりました。
療院に通って一番感じるのは、「患者のための療院」ということです。療院長をはじめ、看護師、栄養士、専任療法士のみなさんが心をこめて、愛情こめて対応してくださったことに、本当に感謝以外にありません。療院長のO医師からは、「どうですか?」と常に体調を気遣っていただき、病院で「手術しか治す方法がない」と言われ、落ち込んでいた気持ちを励ましてくださいました。また、療院のスタッフのどなたに会っても、私の顔を見ると励ましてくれました。特に、浄化療法の具体的なアドバイスは家庭や地域で不安なく実践するためには本当にありがたかったです。
加えて、健康生活ネットワークの方々の献身的な協力もあり、不安なく、安心感を持って治療に専念することができました。
私のこの変化からわが家が急激に何かが変わったという訳ではありませんが、息子も、“お母さんのために”と、浄化療法を施術してくれるようになりました。家族の理解と協力があって、今の私があると思い感謝でいっぱいです。