ワレンベルグ症候群を発症して

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石川県  T・Sさん(37歳、女性)

〔ワレンベルグ症候群を発症する〕

 平成18年末、炎症により膝に水が溜まった時、最初は病院で水を抜いてもらい改善したのですが、2回目に水が溜まった時は病院で水を抜いても良くなりませんでした。たまたま遊びに行った友人宅でMOA会員のお母さんのTさんから岡田式浄化療法をしてもらい、症状が改善したことから、”これはすごい”と感じてMOAに入会しました。
 平成19年5月に結婚し、幸せな新婚生活が始まって1ヶ月が過ぎたころでした。保育士の仕事中に大きな声を出した途端、なんの前触れもなくひどい目まいに襲われ、歩くこともできなくなりました。さらに、左顔面が麻痺し、ご飯だけでなく飲み物ものみ込めなくなり、しゃべるとよだれが口から出てしまうようになりました。
 この突然の身体の異変にとても怖くなった私は、すぐに近くの総合病院を受診したところ、精密検査を受けることになり、2日間入院しました。しかし、その病院では病名がわからなかったのでF病院へ転院となり、脳神経外科で検査をした結果、医師より「ワレンベルグ症候群」との診断で、右頸部の動脈が梗塞していることが分かりました。
 会話もままならない私の状態に、夫も心配だったと思いますが、私の前では取り立てて表情には出しませんでした。その場で緊急入院となりましたが、入院準備などは夫が落ち着いて対応してくれました。
 入院して最初の20日間くらいは点滴治療を行ない、次の10日間くらいは内服治療を行ないました。内服治療に移ってからは歩行と手の握力のリハビリと、嚥下障害もありましたので流動食をのみ込む練習も行いました。
 自宅から病院が遠いにも関わらず、夫は毎週末、来てくれました。勤め先の保育園の先生や友人もお見舞いに来てくださいました。Tさんは私の体をとても心配して2回も来てくださり、そのたびに1時間ほど浄化療法を施術してくれました。みなさんが私の体をとても心配してくださり、本当に嬉しかったです。

〔浄化療法を継続する〕

 8月に入って、顔面麻痺や嚥下障害なども日常生活に差し支えないくらいに改善し、無事に退院することができました。
 退院後は健康に不安を感じていた私の気持ちを察してくれたTさんの勧めもあり、9月よりTさんの家に週5日ほど伺い、頭部、頸部、肩部、腎臓部を中心に浄化療法を1時間以上受けました。
 最初は体に変化を感じませんでしたが、浄化療法を継続していくうちに咳が頻繁に出たり、体が痒くなるなど変化が出てきました。また、排尿量も増えてきて、体の変化を段々と実感するようになってきました。
 Tさんの家に通うようになってから1ヶ月が経過した平成19年10月、元の保育園に復職することができました。その後も週に3回以上は継続して浄化療法を受けることで、左腕の感覚麻痺や左足の痺れが段々と楽になってきました。

〔食事法を生活に取り入れる〕

 こうした体験から岡田式健康法について、今まで以上に関心を持つようになりました。平成20年に入って、私は自分や夫が日々を健康に過ごせるよう岡田式健康法を本気でやってみようと思いました。
 食セミナーで、食品添加物についてのDVDを見ましたが、「こんなものが身体に入ってくるのか」とビックリしました。Tさんから「毎日、体にいいものを食べないといけないよ」と言われていたことの意味が理解できました。
 また、日々の食事は調理しやすいメニューを中心にしていたので、肉や卵などの動物性食品が多かったことを反省しました。MOAの販売店を紹介していただき、食材は自然農法で生産された米や野菜などを使うようにし、調味料についてもできるだけ食品添加物の少ないものを使うようにしました。
 こうして、「新鮮なもの、旬のものなど生命力あふれる食材を選ぶこと」や、「食べ物への感謝や食を楽しむこと」、さらに「薄味にこころがけること」や「穀物や野菜を多く摂る工夫」、「食事と運動のバランスに気をつける」などの食事法の基本をわが家の食生活に取り入れていきました。
 自然農法で生産された野菜はスーパーなどで売っている野菜と違い、甘みがあるように感じます。
 夫は私の手料理を何でも食べてくれて、「家で作ってくれる料理は何処のよりもおいしい!」と言ってくれるのです。このことが何よりも励みになっています。

〔保育園でのお花のボランティアから、生活に花を取り入れる〕

 私の勤めている保育園では、平成20年から年に3回、Tさんや健康生活ネットワークの方々が、園児を対象にいけばな体験のボランティアをしておられます。
 見学された園長先生は「お花をいけている時の園児たちは、すごく落ち着いていますね。こんなことは珍しいですね」と感心しておられました。Tさんも「園児が集中して、真剣にいけている姿に感動しました」と嬉しそうに言われました。できあがった花は壇上や玄関に飾り、園児や保護者の方から「明るくなるね」などと好評で、とても喜んでもらっています。
 私は、当初はあまり花に関心がありませんでした。部屋に花がなくてもあまり気にすることもありませんでした。しかし、花をいけることで、園児の普段にはない落ち着いた雰囲気などを感じとっているうちに、”花を習ってみようかな、自分がいけてみなくては本当のことはわからない”という気持ちになってきました。
 そこで平成23年1月から光輪花クラブというお花の教室を受講するようになりました。教室を重ねるうちに、次第に部屋に花がないと落ち着かない気分になっている自分に気づきました。毎日、花をいけることで家の中がパッと明るくなり、とても落ち着くし、楽しい気分になります。夫との会話も増えて夫婦円満にさせていただいています。
 私は、保育園でも担当している部屋にお花をいけるようになりました。はじめは花をいけてもあまり反応が無かった園児たちが、しばらく続けていくうちに、お花をいけていると「違うお花だね」とか「お花きれい」と、一人二人と関心を持ってくれるようになりました。ひまわりをいけた時の「私の顔より大きいね!」と、目を輝かせて眺めている園児の表情が忘れられません。
 お花があることにより、会話ができたり、美しいものを美しいと思えるようになってきたと感じています。気がつくと落ち着きのなかった園児たちが、素直に私の話を聞いてくれるようになっていました。お花によって園児たちの心が育まれているようで、”お花ってすごい”と感じます。毎日が楽しく、美による情操教育の大切さを実感できるようになりました。

〔この幸せを人にも伝えたい〕

 私が日々充実して過ごしている様子をみていた夫は、平成22年12月にMOA会員となりました。私がお願いすると浄化療法を施術してくれますが、それがすごく嬉しいです。
 私はTさんから、人や社会に尽くす生き方と心身の健康について、また、先祖を敬う大切さなどを教えてもらい、毎月、先祖供養など行うことで、日々元気に生活できることへの感謝や人生の喜びを感じるようになりました。
 そんなTさんが働いている金沢療院に興味があったので訪ねてみました。療院では医師の診療が受けられるクリニック部門と、岡田式健康法による健康づくりを進める健康法部門とがあり、スタッフだけでなく、ボランティアの方々によって支えられていることに感動しました。そしてお会いする方がみなさん親切で、心地よい気分になりました。療法士の方から浄化療法を受けましたが、平成10年に交通事故で受けた鞭打ちによる首や肩の辛い症状が以前にも増して楽になりました。これからは継続して通ってみたいです。
 平成24年1月に療法士資格3級講座を受講し、6月に資格を取得しました。浄化療法を”自分も人にしてみたい、MOAのことを他の人にも伝えたい”と思ったからです。講座はとても楽しく、浄化療法の原理や探査の意味、探査個所などを学び、岡田式健康法を家庭で毎日続けていくことが大切だと一層理解できるようになりました。資格取得後はお世話になったTさんや夫に施術しています。
 ワレンベルグ症候群については、現在、経過観察中ですが症状が再発することもなく、元気に過ごしています。私はMOAに出合って本当によかったと思っています。

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