療院のボランティアを通して地域に拡がる健康法

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東京都  K・Yさん(33歳、女性)

〔東京療院でのボランティアに喜びをもって参加〕

 私は2001年に結婚し、5歳になる女の子がいますが、機会あるごとにMOAの進める岡田式健康法を学び、3つの健康法である浄化療法食事法美術文化法(芸術)を楽しく生活に取り入れることで、家庭や地域で少しずつ変化が起きてきています。
 浄化療法は港区高輪にある西洋医学に加えて岡田式健康法が実施されている東京療院で2008年9月よりボランティアをさせていただいています。
 浄化療法3級資格を2005年に取得していますが、ここへきて娘の手が離れるようになり、また近所で療院ボランティアに参加をしている方から、療院での、特に浄化療法の施術に関する体験を伺って、とても興味を持つようになりました。
 東京療院に来院しますと、一階がクリニック部門の受付になり、先ず医師の診察があり、必要に応じてレントゲンや心電図、腹部エコーなどの検査があります。また医師の指示のもとで、作業療法士や栄養士、カウンセラー、看護師と連携して患者さんの対応をしてくれることも心強いと思います。
 診察が終わると、今度は浄化療法を中心とした健康法を受けることができます。健康法の普及協力寄付金の説明を受け、受付を済ませると、当日担当してもらえる療法士の方との顔合わせがあり、浄化療法を受けるフロアに案内してもらいます。
 受ける前に急所を定めるために頭から背中にかけて、大体背面部ですが、体の表面にある熱い(熱がある)部分やコリのある部分を掌や指で探査をします。
 探査が終わると、急所に向けて掌をかざし施術します。施術は大体60分受けます。腰から下の部分はベッドに横になって受けることが多いです。
 この際、専属の療法士の方もいますので、必要に応じてボランティアの療法士の私たちは相談したりできるので、安心して施術ができます。
 また患者さんとともに施術前後の変化を確認することで、熱やコリの変化など、浄化作用の実際を体験できることから、学びが多く、やりがいがあって楽しくなります。
 医師の指示をもらえば何日間か継続的に浄化療法を受けることも可能ですし、場合によっては入院して徹底してもらうことも可能です。
 浄化療法以外にも希望者は、お花をいけたり、お抹茶をいただくこともできます。
 療院でのボランティアを通して人に施術をすることに不安がなくなり、探査箇所についても正確に理解することができました。なによりも私が、浄化療法を施術することで相手が癒され、喜んでいただけることで、地域や家庭での浄化療法の施術にも一層自信が持てるようになりました。
 最近、近所のMOA会員Aさんに浄化療法を一週間に一度、施術しています。Aさんは「夜、寝る前にあまりクヨクヨ考えなくなったの。施術を受けた週とそうでない週の体の調子が違うし、続けて受けるようになって体の調子がいいのよ」と言われます。

〔食の大切さを実感し“地産地消・野菜の日”にボランティアする〕

 わが家では、自然農法で栽培された野菜を使用していますが、美味しくて、さらに安心な食事ということを日々実感しています。
 幼い娘が病気で食欲がなく、夫婦で心配していた時でも、自然米だけは欲しがり、それで体力を少しずつ回復できたこともあり、自然農法で作られたお米の生命力の凄さを感じました。
 このような娘の病気の時のことや日々の食事で実感したことを自然な形でお伝えできないかと思っていましたが、毎月第3水曜日の午後に東京療院前で開催される「地産地消・野菜の日」に日程が合うときに参加をして、来られた方に自然農法の野菜の素晴らしさや地産地消についてお伝えしています。
 「地産地消・野菜の日」は農林水産省のもとに食糧自給率向上を目指す「FOOD ACTION NIPPON」に登録し、東京の自然農法で栽培された野菜を中心にした販売会と野菜カフェが開催され、毎回200人前後の方が来られます。野菜カフェは、野菜販売をしている隣のビルのレストランを借りて行なわれていますが、調理師さんが考えた野菜を使ったスイーツをコーヒーと一緒に手軽な金額でいただけます。またカフェには栄養士さんも顔を出されますので、ちょっとしたアドバイスをいただくこともできます。
 2月からはその“地産地消・野菜の日”の実施内容や事務的なことについての会合に毎月一回参加をし、学びから始めています。
 こうした活動に参加することで、食糧自給率のこと、農家さんの後継者問題、自然農法実施の難しさなどの課題や自然農法の野菜を作る過程なども学ばせていただき、安心できる生命力の強い野菜づくりの大切さを実感し、それを支える活動に参加していることにやりがいと喜びを感じています。そうした気持ちから開催日を友人に紹介しています。
 また、自然農法の食材を使った地域での食セミナー(料理教室)にも友人とともに楽しく参加しています。

〔子どもとともに花を楽しむ〕

 2008年には、3組の親子と一緒にお花のサークルに2回参加しました。1回は近所のお宅のお庭で親子それぞれ鉢植えをつくりました。子どもたちはビオラの種をまき、大人はフリージアの球根を植えました。もう一回は講師の方のお宅でしていただきました。
 私自身は2002年ころから、光輪花クラブというお花の教室でお花を習うようになり、以来、家でも子どもとともにお花をいけるようになりました。まずお花全体を観察し、花器を選び、切っていける。そして、子どもの好きな所に置かせて、ことあるごとに眺めては語り合っています。さらに、親子のサークルで作った鉢植えに水をやり、成長の過程をともに確認しあっています。
 可愛がったお花がとても長持ちするのを確認しあい、咲ききってしぼむ花を「捨てるのは可哀そう」と最後まで見てあげることを通して、いのちを大切に思う心を養っているように感じ、娘の成長が見られて嬉しく思っています。
 光輪花クラブで学んでいる「美術文化法」の本に『始終それを楽しんだりしていると、植物の方も張り合いがあるから、大いによく見せるというわけです』『私はなるほど楽しめる。目から、理屈でなく、自然に知らず識らず楽しみながら、魂を高めるという方針でやるつもりですからね。要するに、教育にしろ、一切の何にしろ、そういう教育が本当です。今までの教育は間違っているんです。つまり子供なんかも、もっと愉快に面白く、人格ができるというわけですね』を日々の生活の中で感じることが多くなりました。
 気がつくと、健康法が家庭に定着して、心も含めた健康に少しずつ近づいてきているのかなと感じています。また近所の方たちとも健康法を通したお付き合いをさせてもらい、とても安心して生活が送れていることに感謝しています。

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