長野県 I・Sさん(84歳、女性)
〔リウマチになった孫が帰国〕
平成19年7月の半ばに、長女の娘である孫(26歳)が久しぶりに休みを利用して留学先のフランスから帰ってきました。
長女は、心配をかけるといけないからと私には言いませんでしたが、孫はリウマチになっていました。平成18年10月ごろから肩が痛くなり、しばらくは我慢していましたが、痛みに耐え切れず病院に行ったところ、リウマチと診断されたのです。帰国する時には、思うように体を動かすこともできず、荷物を持つのも、歩くのもやっとの状態だったそうです。一人で飛行機に乗ることも難しくて、長女が航空会社に連絡をして、車椅子で介護をしてもらいながら飛行機の乗り降りをしたそうです。
孫が帰国した時にその話を聞いて、私はびっくりして血の気が引きました。リウマチという病気は治りづらいことを私は知っていました。以前、夫の姉もリウマチにかかり、病院に入院しましたが、体が全く動かなくなり、最期はベッドでダルマのように丸くなり亡くなったのです。
孫は、フランスを出る前に日本の薬物治療をしない病院をインターネットで探していたそうで、日本に着くと長女と一緒に、リウマチを漢方医学で治療する大阪の病院に診察を受けに行きました。そして「症状は悪いので、灸と漢方薬で治療すると治る」と言われたそうです。
実家に帰ってきた孫は、体中が痛くて床から立ち上がることも大変そうでした。体を起こして上げようと手を引っ張ると「手が痛い」と言い、何とか体を起こしても苦痛を訴え、体のどの箇所に触れても痛いと言いました。起き上がっても、歩くことと箸を持つことぐらいしかできませんでした。口も指1本分しか空けられませんでした。そんな状況に、孫は長女と泣いていました。
〔岡田式浄化療法による変化〕
孫はこれまで病気をしたことがない健康体でした。でもこのままの状態では、リウマチが治る訳はないと思い、私は、東京の高輪にある東京療院に行くように勧めてみました。過去にもう一人の孫がうつ病になった時、東京療院へ行き良くなった経緯があったので、孫も良い方向に行くのではと思ったからです。
孫は日本にいる期間も限定されており、「東京療院に行ってみたい」と素直に返事をしたので、予約を入れてもらいました。
東京療院には一人で診察に行きました。少し心配でしたが、東京の大学に4年間通っていたので一人で行かせました。
クリニックで診察を受けると、S医師から「リウマチは奇形したり腫れたり、膿んだりするので、西洋医学と浄化療法と両方で治療した方が良い」と診断されて、できることなら東京療院に毎日通うようにアドバイスされたそうです。しかし、体が痛くて思うように動けないので、孫は「長野から東京療院まで通えない」「ばあちゃん、浄化療法を施術してください」と縋ってきました。それから、毎日私の家に通うようになりました。
車の運転はできないので、長女が送り迎えをしてくれました。長女は保育園の園長で会議など忙しい合間を縫っての送り迎えでしたが、母親として一生懸命やってくれました。仕事で迎えが遅くなる日が多かったので、迎えに来るまで、私は長い時間をかけて浄化療法の施術をしました。私だけでなく、夫と長女と三女と4人が協力して、孫がフランスに帰るまでの50日間、毎日浄化療法を施術しました。
リウマチが50日間で治る訳がないと思いましたが、でも精一杯施術させていただくことにしました。私は“100%治らなくても、9分9厘まで。あとは、フランスに行っても自分自身で浄化療法を施術して治りますように”と願いながら、毎日、2時間から3時間かけて、肩や足、お腹や手に浄化療法を施術しました。
孫は体中が痛く、グリグリしたコブもあって、寝返りができず、寝ても足も伸ばすことができませんでした。首の両側辺りに約1cmのコブが5個ずつ、肩の付け根には3cmぐらいのコブ、お腹には2~3cmのコブがありました。浄化療法の施術をすると、コブが引っ込んだり、出たりしました。すぐなくなるコブもあれば、2~3日経ってからなくなるコブもありました。また、コブがなくなると、その辺りの体の痛みがなくなることも分かりました。
孫の体は良い、悪いを繰り返して、浄化療法を施術してコブがなくなっても、またほかの場所にコブが出てくることあり、それを追いかけるように施術しました。
〔孫へのアドバイス〕
私はリウマチの病気は固くなる症状だから、動くことで、血行が良くなるので、リハビリをする必要があるということを聞いていましたので、「痛くても歩くこと、階段を上下するように毎日足踏みをすること」をアドバイスしました。
また、「人間は世のために人のために尽くす人としての心を育てなくてはいけない。これから働いて収入が増えれば、多くのお金を世のため人のために出せる人間になること。浄化療法もそういう心を育ててくれる。一番の幸福は徳積みをすることだよ」と勉強一本できた孫に伝えました。するとある日、「ばあちゃん、コンビニに行ったら震災の募金箱があったから千円させていただいた」と言いました。私はこの千円が何万円にも代えがたいものだと、飛び上がるほど嬉しくなりました。
今の若者は自分のことしか考えないような人もいて、人のために募金するような心にしてもらえたことと、リウマチの症状でありながら、そういう考え方になってもらえたことに涙が出るほど嬉しかったです。
家では、自然農法のお米や調味料を使った食事をすること、「美しいものを見ることで心が清まるから」と、家でいけるようお花を渡しました。孫は素直に「はい、はい」と受け入れました。
〔リウマチが9分9厘まで改善〕
そんなある日、孫が「ばあちゃん、見て」と床からポンと立ち上がったのです。
信じられない光景でした。本当に嬉しくなりました。いつの間にか孫は自分自身でも、自分の体の痛いところを施術して、痛みがなくなったり、痛みが軽減することを体験したようで、「自己施術も効くんだね」と言っていました。
フランスに旅立つ前日の夕食はみんなでお寿司を食べました。その時、孫は大きな口を開けて寿司を食べていました。「口が開いたじゃないの」と言うと、本人も気がつかなかったようで、みんなでびっくりしました。帰ってきた時は、口に箸が入る程度しか開かなかったのに、この時、試しに口の中に指を入れてみると、指が3本も入り、みんな大喜びでした。
孫は、約50日間、浄化療法を受けることによって本当に9分9厘まで良くなりましたが、フランスに帰る間近になって再び足が痛み出しました。“この状態でフランスに戻れるのか”と、夫とともに心配しました。
それだけに、帰り際、大きく手を振って大きな足踏みをする姿を見た時は喜びでいっぱいになりました。飛行機に乗る直前に電話があり、「快適ですので心配なく」と話してくれて、びっくりもし、安心しました。
しばらくして、フランスから手紙が届き「こちらに来て1週間経ちます。日常生活には差し支えなく毎日元気ですので心配なく」と書いてありました。こちらにいる時は字が思うように書けないと言っていたのに、綺麗な字で書かれた手紙でした。
フランスに行って2ヶ月後には、「フランスの一番有名な所に旅行して来ました。気持ち良くバリバリ勉強ができます」との嬉しい便りがありました。
そして平成19年12月24日、4ヶ月ぶりに孫が帰国しました。会った時、「ただいま。リウマチ治りました」と言った言葉に私は次の言葉が出ず、喜びで胸がいっぱいになりました。