令和5年度自然農法大学校卒業式

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静岡県伊豆の国市
自然農法の普及拡大を目指して出発

3月10日、大仁瑞泉郷内のMOA大仁研修センターで、(公財)農業・環境・健康研究所自然農法大学校の令和5年度卒業式が行われました。基礎技術科を修了した卒業生3人が田坂吉史校長から卒業証書を受け取り、MOA自然農法の実施者や農業・食品関係企業の社員など、それぞれに自然農法の普及拡大を目指して出発しました。

 

 

式典では、岩元明久同研究所代表理事が告辞。みどりの食料システム戦略が国を挙げて本格的に進められ、同研究所でも静岡県と連携して有機農業の拡大に取り組んでいることを確認。その営みを共にしたことは、他では得られない貴重な体験だと述べました。さらに、自然農法はもちろん健康づくりに関する学びの内容は、これからの時代に求められる生き方そのものだと語り、社会への貢献、活躍を期待しました。

 

来賓を代表して、中島宏平(一社)MOAインターナショナル理事長が祝辞を述べました。人類が自然とかけ離れた生活をしてきたことが、環境破壊や紛争などのさまざまな問題を生んでいるのではないかと問い掛け、自然順応・自然尊重の自然農法は自分だけでなく誰かのために生きる尊さを教えてくれると強調。同大学校で培われた自然と共に生きる姿勢は、今後のどんな荒波をも乗り越える力になるとエールを送りました。

 

 

卒業生を代表して基礎技術科の大川遼さんが答辞。作物の栽培から販売まで体験する実習をはじめ、自然農法に加えて食育や美術などの幅広い講義、オーガニックビレッジとして有機農業を推進する鹿児島県南さつま市での研修など、学びの日々を振り返り、講師、農場職員の支援のおかげで成長できたと感謝。「皆さんが私を支えてくださったように、他の誰かを支えられるように努力していきたい」と誓いました。卒業式終了後には激励会が行われ、卒業生は来賓や講師らと自然食の料理に舌鼓を打ちながら、一年間の思い出話に花を咲かせました。

 

 

 

 

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