アルゲリッチ・大槻文藏の共演が観衆を魅了

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静岡県熱海市
伝統工芸作家の器で食を楽しむ工藝ダイニングも

5月31日、MOA美術館で「開館40周年記念 熱海座 マルタ・アルゲリッチ&人間国宝 大槻文藏スペシャル公演」が開催され、能楽堂に約500人が詰めかけました。(公財)アルゲリッチ芸術振興財団の協力の下、世界最高峰のピアニストであるマルタ・アルゲリッチ氏とシテ方観世流能楽師で重要無形文化財保持者(人間国宝)・大槻文藏氏の共演が実現。アルゲリッチ氏が同館能楽堂で演奏するのは2017年、18年に続き3回目になります。

 

はじめにアルゲリッチ氏と大宮臨太郎氏(バイオリン)、坂口弦太郎氏(ビオラ)、市寛也氏(チェロ)が、能舞台でベートーベン「3つのピアノ四重奏曲 第3番WoO36-3ハ長調」を演奏。続いて、入れ替わりに登場した大槻氏が、謡に合わせて仕舞「邯鄲(かんたん)」を披露しました。

 

 

舞台演出を担ったシテ方宝生流能楽師の辰巳満次郎氏が上演内容について解説した後、アルゲリッチ氏が独奏するバッハ「パルティータ第2番 BWV826ハ短調」に合わせて、能装束と能面を身に付けた大槻氏が現れ、演奏に合わせて情感を込めた能舞を披露しました。クラシック音楽と能楽の共演が観衆を魅了し、終了後の万雷の拍手に、アルゲリッチ氏と大槻氏がカーテンコールを行い、手を取り合って笑顔で応えました。

 

当日は、文化庁などによる文化芸術の振興事業「日本博」の一環として「第4回 Kōgei Dining(工藝ダイニング)」が開催。能楽堂でのスペシャル公演の鑑賞がプログラムに加えられ、辰巳氏によるプレミアムトークも行われました。

 

 

鑑賞後は、事前に選択された和食、洋食のコース料理で会食。和食はMOA美術館の食事処「花の茶屋」の吉冨隆二料理長が、洋食は「Toshi Yoroizuka」の鎧塚俊彦オーナーシェフが、それぞれMOA自然農法産の野菜や旬の食材を用いて調理。和食では人間国宝の室瀬和美氏をはじめ、小形こず恵氏、佐伯守美氏、鈴木徹氏、寺本守氏など伝統工芸作家の器に料理が盛り付けられ、参加者の目と舌を楽しませました。

 

 

展覧会「冨嶽三十六景と東海道五十三次」の鑑賞や、会食用の器を作成した作家の作品の展示販売も行われました。

 

 

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