MOA関係者が研究発表──日本統合医療学会

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京都府京都市
柴院長、深澤鍼灸師が療院の取り組みについて

「第25回日本統合医療学会(大会長/矢野忠・明治国際医療大学学長)」が2021年12月18、19の両日「統合医療の未来〜エコロジー・自然治癒力・ソーシャルキャピタル」をテーマに開催され、MOA関係者2人が研究発表を行いました。

 

 

名古屋療院の柴惟彦(医)エムオーエー名古屋クリニック院長は「当院での訪問医療相談の実践報告〜地域包括ケアシステムにおける統合医療の有用性の一例」と題してポスター発表。新型コロナウイルスの影響もあり、来院後の地域での支援が課題となる中、クリニック看護師が訪問して医療相談、エネルギー療法を提供。生きる意味を見いだせずにデイサービスも拒絶していた人が、リハビリに積極的になって歩行状態が改善した例などを紹介し、地域包括ケアシステムを補完し、より健康に地域で生きる可能性を高めたと報告しました。

 

 

東京療院・高輪晴風堂治療院の鍼灸マッサージ師である深澤大輔さんが「マッサージと他の療法の併用による安全性や相乗効果の検証」と題してポスター発表。定期的にマッサージを受けている人を対象に、岡田式浄化療法を併用している人とそうではない人で3カ月間の変化を比較した結果、痛みは、浄化療法を受けていない人よりも、浄化療法を週4回以上受けている人の方が速やかに減少し、また数値として悪化と見える例についても、浄化療法を週4回以上受けている人ではマッサージの効果が高まっていくことを挙げ、同療法の併用は安全かつ相乗効果が期待できると報告しました。

 

 

シンポジウム3「日常の伝統的知識と統合医療〜伝統的知識を含む地域資源の健康及び地域活性化への利活用」では(一財)MOA健康科学センターの鈴木清志理事長が座長を務め、有意義なシンポジウムとなりました。

 

今学会も、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえてWEB方式で実施。「統合医療の未来」「コロナ禍と今後の医療」「看護と統合医療」などをテーマにした各種講演やシンポジウム、スライドでの研究発表は、LIVE配信されると共に、オンデマンド方式でも1月11日まで公開されました。

 

主催/第25回日本統合医療学会組織委員会

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