MOA美術館全国児童作品展に16万5千点

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静岡県熱海市
受賞児童300人を表彰

「第32回MOA美術館全国児童作品展」が1月8日から2月16日まで、MOA美術館で開催。国内外238会場(海外7か国14会場を含む)から応募された計165,061点の絵画・書写作品のうち、厳正な審査によって選出された入賞・入選作品300点が同館円形ホールに展示されました。

 

 

1月30日には、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため表彰式をオンラインで開催。受賞者や実行委員らはYouTube MOA美術館児童作品展チャンネルを通じて参加しました。

 

文部科学大臣賞、外務大臣賞、厚生労働大臣賞をはじめとする計100点の入賞作品を画像で紹介。団体賞として、地域と一体となって子どもの育成に取り組んだ小学校を表彰する文部科学大臣賞学校奨励賞の6校と、地域の医療機関での作品展示やボランティア協力など子どもの健全育成に寄与した実行委員会を表彰する厚生労働省大臣賞の2委員会が紹介されました(受賞者・団体についてはMOA美術館ウェブサイト参照)。

 

 

小林恭代文部科学省教科調査官が祝辞。コロナ禍にあって夢や希望を表現する子どもたちの創作活動を尊いものと称賛しました。谷山和也厚生労働省子ども家庭局子育て支援課児童環境づくり専門官は、同展への応募は子どもたちの育ちに好影響を与えると述べ、受賞者とその家族にお祝いの言葉を贈りました。同時に、児童福祉の観点から同展の取り組みを称えました。

 

受賞者の代表が感想文を発表し、審査員を代表して村上尚徳環太平洋大学副学長(絵画の部)、加藤泰弘東京学芸大学教授(書写の部)が講評。最後に過去の受賞者の代表が映像で登場。岸本光樹さん(第8回絵画の部・金賞受賞)が、自然に関わる現在の仕事は、大好きな自然と昆虫を描いた受賞作品に込めた思いにつながっていると語り、受賞者に今後も大好きなことを画用紙に表現してほしいと呼び掛けました。秋山倖慧さん(第16回書写の部・金賞受賞)は保健師になってすぐにコロナ禍になり忙しい日々を送っているものの、書道で一生懸命に作品を書き続けてきたことが、仕事に生かされていると述べ、頑張った経験は人生の宝物になると受賞者を激励しました。

 

受賞児童への賞状の授与は、各地の児童作品展実行委員会によって行われました。熱海市の実行委員会は、2月6日に同館円形ホールで授与式を開催。同市から応募して全国展の銀賞を受賞した佃航輝君(小4)に、新村茂昭熱海市教育長から賞状が授与されました。

 

 

同展は文部科学省の学習指導要領に基づいて、子どもたちが自然・環境、社会、他者との関わりを通して興味や関心を持ったことを、感性を働かせながら表現することで情操を養い、豊かな心を育てることを目的に開催されています。昨年度はコロナ禍の影響で休止しましたが、同館に直接作品を応募する「2020特別企画展」で子どもたちに創作の機会を提供しており、全国展としては2年ぶりの開催となりました。

 

主催/(公財)岡田茂吉美術文化財団、後援/文部科学省、外務省、厚生労働省、農林水産省、環境省、日本ユネスコ国内委員会、(公社)日本PTA全国協議会、(公社)全国子ども会連合会、(公財)ボーイスカウト日本連盟、全国新聞社事業協議会、(公財)海外日系人協会、全国連合小学校長会

 

 

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