静岡県沼津でまちづくりフォーラム

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静岡県沼津市
山本朝霧高原診療所院長、橋本参院議員が講演

沼津市内の公共施設で8月20日、「統合医療による社会モデルを目指すまちづくりフォーラム」が開催され、勝俣孝明農林水産副大臣、賴重秀一沼津市長など近隣自治体の首長や各級議員、行政関係者や市民ら約120人が参加。統合医療には、病院やクリニックでの患者を中心とした疾病の治療を目的に他職種連携で対応しようとする医療モデル、日常の場で生活者を中心に疾病予防や健康増進を目的として地域コミュニティーで生活の質「QOL」の向上を目指す社会モデルがありますが、その両方に取り組む、山本竜隆朝霧高原診療所院長、自由民主党統合医療推進議員連盟会長の橋本聖子参院議員が講演しました。

 

 

山本院長は「プラネタリーヘルスとしての統合医療」と題して講演。健康の実現には個人の努力だけではなく健全な環境などが必要とし、人の健康は地球の健康と切り離せないとするプラネタリーヘルスの考え方を紹介。自民党統合医療推進議員連盟、アンドリュー・ワイル博士の統合医療の考え方、朝霧高原診療所の取り組みなどに触れながら、日常から離れて静養するリトリートなどを取り入れた広義の統合医療の重要性を訴えました。

 

 

橋本参院議員は「心身ともに健康なまちづくりを通した社会開発」ついて講演。医科大学や学会で統合医療について講演する機会が増えたと昨今の動きを伝え、統合医療への社会の関心が着実に高まっていると強調。慢性腎炎などの病をさまざまなケアで乗り越え、オリンピックに出場してきた生い立ち、コミュニティーの復活によって町の悩みだった町民の引きこもりを解消に導いた鳥取県南部町の営みなどに触れながら、統合医療的ケアの重要性を伝えました。東京オリンピック・パラリンピックでの取り組みにも触れ、スポーツを通じた健康づくりの必要性も紹介し、改めて、いきいきとした地域社会づくりに向かう決意を述べました。

 

 

賴重沼津市長がスポーツを活用したまちづくり、フレイル対策など市の取り組みなどを紹介。12月に静岡市で開催される第27回日本統合医療学会学術大会長、山田靜雄静岡県立大学特任教授が同学会学術大会について伝えました。

 

「コミュニティーの強化を図ることが、超高齢社会を豊かに生きる要点だと学び、その整備を進めなければと思いました」(地元議員)、「現在の医療に疑問に思うことが多かったが、プラネタリーヘルスという考え方を持った医療者が増えてきていることをうれしく思いました」(看護師)、「統合医療の必要性がよく分かりました。いかに行動を起こすかが大切ですね。周囲の人に伝えていきます」(市民)といった感想がありました。

 

静岡県傾聴ボランティアネットワークは、ゲートキーパー(傾聴ボランティア)の養成、統合医療の推進、食育、美育の推進などに取り組む団体。MOA会員や岡田式健康法資格者らも参加しており、心身ともに健康なまちづくりに向けて、各自治体と協力しながら活動しています。

 

主催/NPO法人静岡県傾聴ボランティアネットワーク、後援/沼津市、富士市、富士宮市

 

 

 

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