大仁瑞泉郷にオーガニックフラワー協会一行

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静岡県伊豆の国市
自然農法による花卉栽培の実際に感嘆

日本オーガニックフラワー協会が主催するオーガニックフラワースタディツアーが10月8日、実施され、参加者9人が大仁農場MOA美術館を訪れました。

 

同協会は、花の栽培にあっても農薬や化学肥料の使用が当たり前になっている状況を憂い、人々の心と体の健康を守るオーガニックフラワーの普及を願って取り組んでいる団体。安心安全な農産物を生産する大仁農場での自然農法の実際、特に農薬や化学肥料を用いずに栽培している花卉栽培の実際を学ぼうと企画されました。ツアーを主催した同協会の中島弘華副理事長は「農薬や化学肥料を用いない農産物はありますが、そうした花はほとんどないのが現状です。食は体を整えるものですが、花は心を整えてくれるものです。それが無農薬であれば、なおよいでしょう。そんな自然の花の力を知ってほしいと、先駆的な取り組みをされている大仁農場に協力いただいて、今回のツアーを実施しました」と主旨を語ります。

 

一行は、(一社)MOA自然農法文化事業団広報課の安本和正課長による「自然農法の歩み」、普及課の中野裕司課長代理による「大仁農場におけるオーガニックフラワーの苗作りと栽培について」の講義を聴講。中野課長代理の案内で、農薬や化学肥料を用いずに粘着シートによる虫害防除のみですくすくと育つハウス栽培の葉ボタンの様子、露地栽培のグラジオラスやキキョウ、ワレモコウなど、花卉栽培のありようを視察。参加者は出来映えに驚いた様子で「オーガニックの葉ボタンは初めてです。かなり需要があるのでは」「ワレモコウは珍しい」「ここはオーガニックフラワーの宝庫ですね」などと語っていました。

 

 

 

東京でバラやブルーベリーを生産しているという宍戸園代表の宍戸達也さんは「自然農法での花栽培の状況を、大仁農場で実際に拝見して、農業として完成していることに驚きました。こうしたオーガニックの花栽培には多くの人が憧れを感じているのではないでしょうか。でも、実際にはハードルが高くてできない。栽培技術の難しさ、販売マーケティングの大変さなどがあるからです。でも、ここでは、生産から販売までをきちんと形作られている。すごいと思いました」と語りました。

 

 

 

一行はこの後、MOA美術館を訪れ「開館40周年記念名品展」「明日の工藝 第22回岡田茂吉賞展」を鑑賞。美に包まれるひとときを満喫していました。

 

 

 

 

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