千葉でまちづくりシンポジウム

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千葉県船橋市
健康なライフスタイルの普及を願い

 8月28日に千葉県・船橋市民文化創造館で「第1回 美味しいまちづくりシンポジウムinちば」(髙野実実行委員長)が開催され、新型コロナウイルス感染症予防を徹底した会場で市民ら約70人が参加しました。これは、自己治癒力を高める自然食中心のライフスタイルの普及、食育を通じた新しいコミュニティーの構築を願うもの。

 

 全国で初めて小中学校の給食に有機農法米を導入した千葉県いすみ市の鮫田晋農林課主査が講演。官民一体で設置された「自然と共生する里づくり協議会」のもと有機稲作の推進に取り組み、栽培を一から学び、共感者を得ながら実施農家、実施水田が拡大した営みを詳説。生産者の思いを踏まえ、関係者との合意形成、政策提案を経て、実現不可能と思われた学校給食全量有機米が実現し、食育にも大きな効果が生まれていることを伝えた。

 

 加藤孝太郎(一財)MOA健康科学センター研究員は、健康維持に重要な食事に関して講演。病気予防の大切さ、農業と健康の関係性に触れつつ、人の腸内フローラを大きく変化させた自然農法産ニンジンの有効性を示す研究結果を紹介。自然農法と予防医学が結び付いた「農医連携」の視点をもって、地球と土壌、人の腸内環境を健全にする自然農法を食生活の基盤に置いてほしいと呼び掛けた。

 

 パネルディスカッションでは、MOA自然農法千葉中央普及会の生産者・大畑忠之さん、市川市ハピネスクラブの佐藤靜子代表、加藤研究員、鮫田主査が、コロナ禍にあって自然農法野菜を愛好者に届ける取り組みや、行政と連携した食育活動など、食と農を通じた人づくりやまちづくりに関して語り合い、聴講者には千葉中央普及会の自然農法野菜が配られました。

 

 参加者からは「鮫田さんのお話を聞き、明確な意図を持って着実に進めてきたことが結果につながったのだと感じました。地元での活動に力をもらいました」「健康を考えながら食べることの重要性を感じました」などの声が聞かれました。

 

 野上浩太郎農林水産大臣(当時)から、シンポジウムの開催を祝い、MOAの食育活動に感謝するメッセージが寄せられ、会場内に掲示されました。

 

主催/美味しいまちづくりシンポジウムinちば実行委員会、MOA食育ネットワーク千葉、共催/明るい社会をつくる会千葉県支部、(一社)MOA自然農法文化事業団千葉県連合会、後援/千葉県、船橋市、市川市、いすみ市、(一社)MOA健康科学センター

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