ユニークな映像と作品が美術への関心高める

タグ:

静岡県熱海市
MOA美術館で「井上涼展 炎のアツアツびじゅチュ館」

 2020年7月10日から9月27日まで、MOA美術館で「井上涼展 炎のアツアツびじゅチュ館」が開催され、子どもたちとその保護者、若者らが多数訪れてにぎわいを見せました。NHK Eテレの番組「びじゅチューン!」で、美術品をユニークな歌とアニメで紹介するアーティスト・井上涼さんが手掛けた多彩なアートを展示するもので、昨年に続いて開催されました。
 陶芸やガラス工芸など「炎を使って作られたもの」をテーマに、井上さんが共に重要無形文化財保持者(人間国宝)の鈴木藏氏(志野)、十四代今泉今右衛門氏(色絵磁器)の指導を受けて作陶や絵付けに挑戦する様子を紹介し、完成した作品を展示。さらに井上さんが作品を生活に活用して食事をしたり、花をいける様子が写真パネルで紹介されました。

 井上さんのユニークな解説を添えたMOA美術館所蔵美術品の展示の他、野々村仁清作の国宝「色絵藤花文茶壺」を題材にした映像作品「ツボのツボマッサージ師」をモチーフにした部屋ではアニメーションの原画などが飾られ、新作映像作品「忍者と炎のプレゼント作戦」も公開されました。
 初日には能楽堂でオープニングイベントを開催。新型コロナウイルス感染症予防の配慮から、抽選で200人が座席の間隔を空けて観覧。井上さんとNHKの美術番組を担当する倉森京子プロデューサーが展覧会のみどころや、MOA美術館のコラボ料理・スイーツなどを紹介し、会場の質問にも答えました。最後に井上さんが「ツボのツボマッサージ師」を歌唱し、会場は来場者の手拍子と歓声に包まれていました。
 
主催/MOA美術館、後援/熱海市、熱海市教育委員会、NHK静岡放送局、企画協力/NHKエデュケーショナル

あわせて読みたいコーナー

PAGETOP