30年来のうつ症状から解放されて

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ポルトガル  D・Jさん(62歳、女性)

〔うつ病から不眠症に〕

 私は、30歳のころからうつ病になりました。ちょっとした出来事も気になって、過剰な心配をするようになりました。次第に物事を悲観的に考えたり、自分自身が嫌いになったり、何もしていないのに夫に対して怖さを感じたりするようにもなりました。
 こんな精神状況が続いたためか、眠れない状況が続いて不眠症となり、薬の服用を始めましたが、症状は良くなったり悪くなったりをくり返しました。病院へ行っても何のアドバイスもなく、ただ薬を渡されるだけの日もありました。医師から「治る可能性は少ない」と言われたこともあり、私は何のために生きているかが分からなくなってしまいました。
 そうした生活を送っていた2004年、長女がガンになり、一人娘を残して37歳で亡くなりました。悲しみに打ちのめされた私は、人と接することも嫌になって家に引きこもるようになり、家族との会話もなくなりました。生きる気力もなくなり、死ぬことばかり考えるという日々を過ごしていました。

〔ソウト瑞泉郷で受けた岡田式浄化療法〕

 2006年のことです。こんな私の状況を見かねて、長男が「ソウトに瑞泉郷というところがあって、そこで浄化療法というのをしていると聞いた。多くの人が良くなっていると噂になっている。友人もそこで長年の腰痛が完治したと言っている。一度お母さんもそこに行ってみないか」と誘ってくれました。最初は“もう治らないのだから時間の無駄だ”と思い、行く気はありませんでした。しかしその後、兄は座骨神経痛、義姉も不眠症が良くなったと聞いたので、2006年5月に、夫と長男と3人でソウト瑞泉郷に行ってみました。
 “こんなもので治るわけがない”と思いながら浄化療法を受けたのですが、次第に気持ちが落ち着きました。何度か瑞泉郷に行った後で、家族から「笑顔が出るようになった。前より良くなっている」と言われました。確かに気分も良くなり、笑顔や会話が増えていると思えたので、私は毎日のように通い続けるようになりました。

〔同じような境遇だった人が・・・〕

 3ヶ月間通って気分も落ち着き、眠れるようにもなったので、それ以降は浄化療法を受けることなく過ごしていました。しかし、2007年8月ごろ、再び強いうつ症状が現れました。“何もしたくない、人とも関わりたくない”“もう病気は治らないし、治らなくてもいい”と投げやりな気持ちになってしまいました。
 そのような状態が続いていた2008年1月、私の家の近くに住んでいるEさんと道で会いました。話をしていると、彼女もうつ病を体験していて、2003年にソウト瑞泉郷で浄化療法を受けることで良くなり、今では薬も飲まずに毎日を過ごしているとのことでした。Eさんの勧めと、夫と長男の強い勧めもあって、1月の下旬から再びソウト瑞泉郷に行くことにしました。
 瑞泉郷では、EさんとAさんという方が、療法士のボランティアに来ていました。話を聞くと、以前にAさんもうつ病を抱えていて、生きる気力をなくし、死ぬことしか考えていなかった時期があったのですが、2003年に浄化療法を受けることで症状が改善し、人生が転換した、幸せを感じていると話してくれました。
 同じような境遇だったEさんやAさんが、今は生き生きと輝いている姿を目の当たりにして、私も岡田式健康法をもっと知りたいと思いました。
 まず「美しき家庭」「究極の健康法」というタイトルの本を購入しました。その中で、『人を幸福にしなければ、自分は幸福になりえない』と書かれた岡田茂吉先生の論文の内容が印象に残りました。今まで自分のことしか考えていなかったと思い、反省しました。そして、幸せになるためにも“自分も人のためにボランティアをしよう”と思い、2008年5月25日に、MOAに入会しました。

〔自分の存在価値を見いだす〕

 ソウト瑞泉郷には月に3回、MOA会員の日があるので、私も参加して、来られた方々に浄化療法を施術しました。最初は“私が浄化療法をして効果があるのかな?”と心配になることもありましたが、何回か参加しているうちに、「痛みが和らいだ」「気持ちが良くなった」と言われるようになりました。「ありがとう」という感謝の言葉が返ってきた時は、とても嬉しくなりました。
 徐々に自信が持てるようになったので、母親を亡くしてからずっと元気のない孫娘に、毎日のように浄化療法を施術するようになりました。しばらく続けていると、いつしか孫の方から「おばあちゃん、浄化療法をしてちょうだい」と言ってくるようになりました。「受けると気持ちよく眠れるの」と言うのです。また、従妹に浄化療法をした時も「受けると気分が良くなるわ」と言って、それからは家に来るたびに頼まれるようになりました。
 今までうつ病に悩まされ、人から頼られることがない人生を送っていたのに、人から感謝されることで、“生きていて良かった”と思え、自分の存在価値を見いだせたように感じました。
 2008年8月17日には、地域ぐるみで旅行に出かける行事がありました。今までは無気力、無関心で、人との関わりを避けていた私でしたが、このころには気持ちが前向きになっていて、30年ぶりに地域の行事に参加することができました。
 今では、夫や長男から「ソウト瑞泉郷に行かなくてもいいのか?」「浄化療法を受けに行った方がいいのではないか?」「ボランティアには行かないのか?」とよく言われるようになりました。私の表情や気持ちの変化を見て、瑞泉郷の素晴らしさを実感しているのだと思います。私自身もまだうつ病が完治してはいませんが、多くの方に浄化療法ができるように、瑞泉郷に行ってボランティアに取り組んでいきたいと思います。

〔ご主人の手記〕

 うつ病になった妻はいつも泣いてばかりで、家から出ることはありませんでした。何を話しても変わらず、一緒に外出をしようともしないので、私も次第にあきらめて誘うこともなくなり、会話の少ない夫婦関係が続いておりました。
 「生きている価値がない」と言い出して、夜中に家を飛び出してしまうこともありました。自殺を考えていたこともあり、言うに言われぬ、悲しみと重苦しい日々が続いていました。
 精神科の医師を探し回った時期もありましたが、薬を処方されるだけで、改善することはありませんでした。また、追い打ちをかけるかのように長女がガンで亡くなり、一生この苦しみからは抜け出すことができないだろうと覚悟しておりました。
 2006年に長男が、「ソウト瑞泉郷という所で浄化療法という健康法を受けることができ、何年も改善されなかった病が良くなっていると友人から聞いた」と話してくれました。
 私は近所の人や親戚に浄化療法について何か知っているか聞いてみると、妻の兄や私の妹も浄化療法で病気が良くなっており、評判も良かったので、嫌がる妻を連れてソウト瑞泉郷に行ってみました。
 瑞泉郷に通い続けていると、今まで無表情だった妻の顔に次第に笑顔が見られるようになりました。また、「ありがとう」「おはよう」という言葉が出てくるようになり、家族の会話も増えていきました。ついには、花をいけて家の中に飾るようになったり、地域での旅行にも夫婦で参加できるようになりました。以前は泣きながら「死にたい」と言っていたのですが、今では「病気を治したい」と言うようになりました。
 浄化療法に出合うことによって、30年来の悩みに解決の兆しが感じられ、本当に感謝しています。

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