線維筋痛症とうつ症状から解放される

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ポルトガル  I・Vさん(46歳、女性)

〔原因不明の線維筋痛症〕

 1993年、節々の鋭い痛みが断続的に起こるようになり、病院へ行きました。そして医師から線維筋痛症と診断されました。
 この病気の原因は医学的に解明されておらず、心臓外科医の兄が、知り合いの医師に診察をお願いしてくれたり、私もあちこちの病院に行っていろいろな薬を服用しました。しかし、一時的には症状は良くなるものの、数時間後にはさらに激しい痛みが出てくるというくり返しでした。
 また、この病気のつらさは人には理解されにくく、周囲からはただ怠けているように思われていました。極度のうつ状態になってしまった私は、何に頼ればいいのかも分かりませんでした。将来への希望が持てず、何のために生きてきたのか分からないと思うこともあり、身も心もどん底の状態でした。

〔MOAリスボン治療院で症状が改善する〕

 そんな状態が続いていた2001年5月、友人からリスボン治療院を紹介されて受診しました。治療院ではスタッフが岡田式浄化療法の説明をしてくれましたが、その内容を聞いた時、私は半信半疑でした。それでも治りたいという思いから、とにかく一度体験してみることにしました。
 初めて浄化療法を受けましたが、約1時間受けた後に、節々の鋭い痛みが消えて楽になったのです。“これは良くなるかもしれない”と思い、続けて浄化療法を受けたいとお願いしました。そして、週1~2回の割合で治療院に約7ヶ月間通い続けました。すると、断続的に起こっていた節々の痛みが改善されるとともに、気持ちも落ち着いてきて、次第に生きる希望が持てるようになっていきました。2002年12月には、自分でも浄化療法を施術したいと思い、入会してMOAロケットをいただきました。

〔兄の理解〕

 クリニックを経営している兄は、症状が徐々に改善していく私を間近に見ていたので、浄化療法に対して関心を持っていました。そして2006年5月に治療院を訪ねました。その時、スタッフからソウト瑞泉郷で行われる浄化療法セミナーの参加を勧められ、兄妹で一緒に参加しました。私自身はセミナーを聞いたり、瑞泉郷を散策する中で、MOAの目指す自然を尊重し、自然に順応していく生き方、また岡田式健康法についての理解が深まりました。
 兄はセミナーに参加してから、治療院で浄化療法を継続して受けるようになりました。2007年5月にソウト瑞泉郷で開催された医師を対象とした健康増進セミナーや、7月に治療院で開催された浄化療法セミナーにも参加しました。MOAの活動や浄化療法に対する理解が深まったのか、今では自分のクリニックに来た患者にも浄化療法を紹介するようになりました。

〔心から感動したスタッフの姿〕

 しかし私自身は、自分の症状が改善されればそれでいいと考え、痛みがなくなると治療院に行く頻度が減り、長い時は数ヶ月間も浄化療法を受けないこともありました。そして、症状が悪化すると再び治療院に行くということをくり返していました。
 2007年の秋に、仕事上の問題が原因でうつ症状が再発してしまい、治療院で浄化療法を再び受けるようになりました。この時、スタッフは私の家まで来てくださることもあり、お花をいけてくれたり、一緒に花卉栽培もしてくれました。2008年6月にも、友人の死と仕事上でのストレスが原因で、うつ状態になりましたが、治療院で週に2回、浄化療法といけばなを体験することで、約1ヵ月で改善しました。
 私が病んでいる時、献身的に取り組んでくれる治療院のスタッフの姿に心から感動しました。その姿に“私自身も人に尽くしていけるような人になりたい”と心から思いました。

〔友人の父親に浄化療法を施術する〕

 同じころ、友人から父親がガンで入院していることを聞き、お見舞いに行きました。私はその父親の姿を見て“良くなってもらいたい”と思い、浄化療法について簡単に説明して、1時間ほど施術しました。すると「こんなに気持ちが良くなったのは久しぶりだ。浄化療法について詳しく教えてほしい」と言われました。私は、原理などを説明できるだけの知識がなかったので、治療院のスタッフから資料を預かり、後日、再びお見舞いに行った時に読んでもらいました。友人の父親は浄化療法について理解されたようで、それからも週1~2回ほど受けてもらいました。末期ガンの状況ではありますが「気持ちいい」「本当にありがとう」と言ってくださいました。その言葉に、私は喜びを感じました。
 以前に、岡田茂吉先生の論文の『人を幸福にしなければ、自分は幸福になりえない』を読んだことがあります。これまでは頭で理解していましたが、今回の体験で、人に尽くしていくことで、自分自身が幸福な気持ちになれることを実感しました。
 過去の生きる希望さえなかったころを思えば、こうした生き方を見つけることができた今は本当に感謝と喜びで一杯です。

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