岐阜県 U・Hさん(71歳、女性)
〔「目が見えん」と訴えるFさん〕
私は平成17年に岡田式浄化療法の療法士資格を取得しました。それからは、月に1度、名古屋療院の来院者へ浄化療法を施術する療法士ボランティアをはじめました。また、地元で開催される「健康増進セミナー」や「健康づくりの日」にも行き、参加者の方に浄化療法を施術するボランティアをしています。お友だちにわが家で施術をするということもありますが、こうした取り組みをしていると、様々な出来事や出会いがあります。
平成22年の夏のことです。私が24歳で嫁入りして以来、40年以上の付き合いがあるご近所のFさん(70代、女性)と、わが家で世間話をしていました。このころ、県議会議員の後援会で1泊2日の旅行が控えていたので、私は「Fさんも一緒に旅行へ行かへんかね?」と誘いました。ところが、Fさんから「目が見えんで行けんわ」との返事が返ってきました。以前から左目が加齢黄斑変性という、目の黒い部分がうっ血する病気をわずらっていて、手術もしているそうなのですが、再び目の調子が悪くなってきたので名古屋の大学病院で診察を受けるとのことでした。
Fさんとは日本舞踊を一緒に習っていた仲で、私はもう辞めてしまいましたが、Fさんは続けています。私は“この人、踊りをやっていて目が見えんではアカン。何とかしてあげたい”と思い、Fさんに私が浄化療法の資格を持っていることを紹介して「いっぺん受けてみない?」と勧めました。Fさんは「お願いします」と言いました。
これまでボランティアや療法士を通して、目の病気と延髄部、首、肩、腎臓部の毒素との関係を学んだり、探査でその部位の熱やコリ、圧痛も確認できましたので、Fさんへも目を中心に、それらの箇所も施術をしました。1時間半ほど経ち、Fさんに様子を聞いてみると、「目が楽だわ。治っていってしまう感じがする」と言ってくれました。また「腰も痛かったのが楽になったわ」とも言ってくれ、“あぁ、少しでも楽になってもらえて良かったな”と思いました。
〔「筋無力症」と診断され浄化療法を施術する〕
その後もFさんの様子が気になっていた私は、2週間後に旅行のお土産を持ってお宅を訪問しました。すると、Fさんは左目を閉じていました。「どうしたの?」と聞くと、「まぶたが開かへん」と言いました。病院を受診したときには、左目が開けにくくなっていて、「筋無力症」という自己免疫疾患と診断されたとのことでした。
落ち込んでいるFさんの姿に私はお土産を渡した後、「また家においで。(浄化療法を)させてもらうから」と言って帰りました。それから1週間後、Fさんがわが家に来られました。私は前回と同じように、目を中心に施術しました。1時間半ほど経つと、「目が少し開けられるようになった」と言いました。それならば、続けてみようということになり、浄化療法を施術していくことになりました。
Fさんは月に2、3度、わが家に来て、浄化療法を受け続けました。左目を中心に、毎回1時間から1時間半ほど施術をしましたが、回数を重ねるごとに「目が開けられるようになってきている」と言い、私が見てもそれが分かるようになってきました。自転車にも乗れなかったようなのですが、しばらくすると自転車に乗っているFさんを見かけ、嬉しく思いました。
Fさんは浄化療法を受けると、体に何かを感じるようで、あるとき「今、どこをやっているの?」と聞かれたことがありました。「今は肩を施術しているよ」と答えると、「やっぱり。そこが熱く感じる」と言ったことがありました。また、「今日はようけ暑いんかね?」と聞かれたので、「私はそんなに暑く感じないけど」と答えると、「私はすごく暑い。(浄化療法を)受けると体が温かくなるわ」と言ったこともありました。私は浄化療法を受けてもそのように感じたことがないので、“そんなふうに感じる人もいるのだなぁ”と不思議に思いました。
〔少しずつ目が開いていく〕
秋も深まったある日、少しずつ目が良くなっていくFさんの様子を見ていたご主人も興味を持たれたのか、夫婦でわが家に来られたことがありました。ご主人は腰痛で悩んでいるので「自分も(浄化療法を)受けたい」とのことでした。さっそく、座って腰のあたりを1時間ほど施術しましたが、ご主人は立ち上がるとき、「腰が痛くなくなった」と言って、変化の早さにびっくりしていました。Fさんも私もびっくりしました。
浄化療法はMOAに会員登録をして、ロケットをかけることで家族同士の施術ができます。平成23年の年明けに、私はFさんのご主人に、奥さんのためにもロケットをかけて、日ごろから施術をされてはどうかと勧めてみましたが、「今はあなたから受けていればいい」と断られました。
しかし、それから間もない1月下旬、再び夫婦で来られ、「まずは私(Fさん)がロケットをかけて自分の家で浄化療法を施術してみたい」と言われました。話を聞くと、その数日前、Fさんが名古屋の病院で診察を受けたとき、主治医はFさんの目が開いていることに大変びっくりされていたそうです。そして、「私は、あのまままぶたがふさがって見えなくなってしまうと思っていました」と言われたとのことでした。この出来事がきっかけとなって、改めてご夫婦で相談され、会員登録することにしたそうです。
Fさんは、それからも月に3回ほどわが家に来て、浄化療法を受けています。会員登録をした後、自己施術もしているようですが、「目がだいぶ開け続けていられるようになってきている」と喜んでおられます。
筋無力症は難病であるそうです。医学では完治が難しいと言われているFさんの状態が、少しずつ改善しているのは、浄化療法の効果ではないかと私は思っています。
〔浄化療法を知らない人に教えてあげたい〕
私自身も、ネフローゼを患った息子や、平成19年に胃ガンを患って手術した夫が今も無事に生活できているのは、その時々に浄化療法を受けたお蔭でもあるという感謝の思いがあります。ですから、名古屋療院や健康増進セミナーで療法士のボランティアをする一方、浄化療法を知らない人に教えてあげたいと、いつも思っています。しかし、浄化療法というのは、手から出ているエネルギーが目に見えないだけに、誰もが理解してくれる訳ではなく、時々“言っても分かってもらえないのでは”と思って紹介できないこともありました。今回のFさんの場合、もし、自分の目が見えなくなったらと自分に置き換えると、何とかしてあげたいとの思いが先にたって、健康法として浄化療法を紹介しました。最初は不安もありましたが、結果として、Fさんに喜んでもらうことができました。
今後も家庭で夫への浄化療法の施術をはじめ、「健康づくりの日」「健康増進セミナー」で療法士として一人でも多くの方に施術をして、癒してあげたいと思っていますが、今度は入会したFさんと一緒にできればと思っています。