東京都 N・Mさん(22歳、女性)
〔価値観を共有できると感じる仲間との出会い〕
私は大学生活を2年間送りながら、大学の友だちに疑問を抱き続けていたことがありました。いかに良い企業に勤めるか、先生に気にいられるか、カッコイイ彼氏や彼女をゲットするかということで頭がいっぱいで、他人のことには無関心。思いやりに欠ける友だちばかりにみえました。中学、高校と素晴らしい仲間に恵まれた私にとって大学生活はつらいものでしかありませんでした。特に高校生の時に所属していたバレーボール部では、みんなで協力することや相手のためを思って行動することの大切さなどを教わってきました。それだけに自分との価値観の違いに居心地の悪さを感じていた私は、“一人でいる方がマシだ”と、大学ではほぼ毎日一人で過ごしていました。
NGO団体によるインドネシアのスタディツアーから帰国した平成19年1月、私は用事があってMOAの会館に行きました。その時、集まっていた同年代の学生の方々とお会いしました。初対面にもかかわらずよそよそしい素振りはなく、みんなが私に声をかけてくれました。一緒にいて何となく温かい、とても感じの良い人たちだなぁと思ったことを覚えています。次にみんなと会えるのはいつだろうかと、いつの間にか学生仲間と会える日を心待ちにしている自分がいました。
何回か学生の集まりに参加する中で、“ここの人たちは何か違う”と思い、ここにいるみんなと友だちになりたいと思うようになりました。私はMOAの友だちと一緒にいる時間が楽しくて仕方がありませんでした。楽しいだけではなく、活動の中で友だちからたくさんの刺激も受けました。
みんな「人の役に立ちたい」と岡田先生の本を読んだり、浄化療法の療法士資格を勉強したり、いけばなの実習を体験したりなど、それぞれが何かしら前向きに取り組んでいたのです。この友人たちに感化されて2月から3月は春休み期間を利用して、「MOAインターナショナル八王子」で行われている浄化療法のボランティアに参加しました。関西のMOA会員の案内で京都や奈良も巡り、友だちも増えました。
〔自分から声をかけることで大学の友達との交流が深まる〕
ある日、大学の食堂で肩こりのひどい友だちに少しだけですが浄化療法を施術しました。すると10分も経たないうちに4、5人の外国人留学生が集まってきて、「君は面白いことをやっているね。次はぜひ僕にもやってみてよ!」と話しかけてきました。この時浄化療法を受けた彼女は、「肩の痛みはまだあるけど、なんて言うのか・・・気持ちが良くなったよ」と言っていました。岡田式健康法のことを紹介すると、浄化療法だけでなく、お茶やお花に興味を持つ友だちも現れ、その友だち2人を私も通っている光輪花クラブというお花の教室に案内しました。2人の感想は不思議と同じで、「集まっている人たちが本当に親切で感じの良い人たちばかり」でした。初めて会ったにもかかわらず、丁寧かつ親切にしてもらって嬉しかったと話していました。また、お花とこんなに向き合ったことはないとも話していました。
〔お花の素晴らしさを実感〕
私は平成20年1月から光輪花クラブに通っていますが、花材の花を家に持ち帰って飾ると、自分の気持ちが優しくなれたように感じます。
お花の力を実感したこともあります。私はアルバイト先の雰囲気があまり好きではなく、忙しさに追われ、人と目も合わせずに働く社員の方々を怖いと思っていました。この悩みをあるMOA会員の方に相談すると、「お花を持って行ってみたら」とアドバイスをいただきました。自分が癒されるために持って行くのでもいいと励ましていただき、実際に毎週一輪ずつ花を持っていくと、ある時、怖いと思っていた社員が「いつもお花をありがとう」と声をかけてくれました。花をきっかけに会話が始まり、今では私が花を持って来ることを楽しみにしてくれる社員もおり、自然と和やかな環境になりました。
さらに大学ではお花が人体にもたらす影響をテーマに、専攻語学のポルトガル語でプレゼンテーションをしました。プレゼンテーションの内容は、自分が光輪花クラブに参加して感じていることや、また科学的にも花や自然の力が人を癒すことが実証されているということについて話しました。
〔「人のために何かをする」ことで充実した毎日〕
「毎日が楽しいです」と、今は自信を持って言えます。それは少し勇気を出して「人のために何かをする」ということを生活の基盤にして物事を考えようと努めるようになったからだと思います。以前の自分は日々の忙しさから、「人のために何かしたいのは山々だけど、課題のひとつでもこなさなければ」と自分のことばかりを考えていました。
これまでの一連の学びと気づきは友だちとの出会いとふれあいがあってのことです。MOAの友達は、今まで考えてもみなかったことに気づかせてくれたり、悩んでいることを真剣に受け止めて、的確なアドバイスをしてくれたりしました。自分のことのように私を応援し続けてくれたたくさんの人たちにお返しとなるよう、私も誰かのお役に立てたらと思っています。