パニック発作を乗り越え、嬉しい日々に

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愛知県  I・Mさん(38歳、女性)

〔育児の疲れからパニック発作が起きる〕

 平成13年、当時私が一番悩んでいたのは育児のことでした。長女はひどい夜泣きがあり、11時ごろになると必ず起きて泣き叫ぶので、医師にみてもらうと、夜驚症(やきょうしょう:小学校入学前から小学校低学年の児童に見られる突発性の睡眠障害の一つ)と診断されました。喘息とアトピーもあり、医師の指示で厳しい食事制限をしていたので、食事を作ることが大変でした。食べていたのは野菜と魚だけでした。(油・卵・牛乳・小麦粉・大豆・果物が食べられない)
 こうした育児の悩みに加え、自分自身の体のつらさもあって、心身の疲労がたまり、パニック発作が起きるようになりました。この病気の症状は、夜中の12時~2時ごろに急に恐怖感が襲い、動悸が激しくなり、だんだん呼吸が乱れ、過呼吸で息ができなくなり、苦しむ症状です。あまりにも苦しくて、病院に担ぎ込まれたこともありました。
 そんな時、中学校からの友人だったMさんからYさんを紹介されました。Yさんから初めて岡田式浄化療法を受けてみましたが、体に不思議な感覚がありました。

〔食を通して人の役に立ちたい〕

 MOA健康生活館に毎日のように通い、浄化療法を受けていると心身ともに楽になってきました。また、Yさんをはじめ浄化療法を施術してくださる方は、とても感じの良い方ばかりで、“他人の私にこんな無償の優しさで接してくれる人がいるなんて”と、その優しさは私にとって衝撃的でした。
 このまま人のお世話になってばかりでは心苦しいと思うようになり、自分でも浄化療法を施術してみようと平成19年5月30日にMOAに入会をしました。そして“ほかに自分にもできることはないかな”と考え始めました。その時、以前、体の弱っている私にYさんがたびたび自然米のおにぎりを作ってくださったことが忘れられず、私は“食を通して何かお役に立ちたい”と思うようになりました。
 その後、O消費生活アドバイザーの食育セミナーで体に危険な食材の勉強をし、家族に伝え、夫婦で気をつけるようになりました。特に夫は会社で配られる市販の弁当を断り、毎日自宅から弁当を持参するようになりました。

〔料理教室のボランティア〕

 Tさんの食育セミナーが料理教室の形式で始められるようになり、私は食担当ということでTさんのお手伝いのボランティアをするようになりました。初めのころは料理教室で作った料理を「おいしい~」と言ってはただ食べているばかりでした。ある日の料理教室でTさんから「参加者の会話をメモしてね」と言われ、書けるだけメモすることにしました。
 参加した主婦の方々が初めは「こんな時間のかかる料理なんて面倒だわ」と話したり、食材を雑に鍋の中に放り込んだりしていたのが、でき上がって食べた後は、「材料の切る厚さや入れるタイミングなど、勉強になった。家で作ってみよう」と、発言や態度が変わっていることにとても驚きました。
 それ以降“この料理教室は素晴らしい”と感じるようになり、ただ参加するだけでなく“参加者が料理教室で変わってくれたら嬉しいな”“食卓が良くなってくれたら嬉しいな”と思うようになりました。
 Aさんの高校生の娘さんは胃腸風邪*1で何も食べられず、衰弱していました。健康生活館に来られた時に、その日料理教室で作ったスープを飲むことができました。それをきっかけに体調も徐々に良くなっていかれ、元気を取り戻すことができました。娘さんは今でもTさんを「命の恩人」と慕っておられます。
 しかし、一番変わったのは自分だったと気づきました。参加者から「ありがとう」という一言をいただくと、「また次もやりたい」と思えるのです。「次は何を学ばせていただこうか」と一生懸命考えるようになりました。
 日々作る食事も、これまでは自分にとっては「仕事」の感覚でしたが、優しい気持ちを込めて料理を作るようになりました。また野菜の一つ一つも生産者の思いを考えると、一つたりともムダにできないと思い、大事に使うようになりました。そんな心を込めた料理、味の向上に夫も感激してくれ、「Tさんにありがとうと伝えておいて」と言ってくれました。
 
*1 胃腸風邪は、病原菌の感染によって引き起こされる病気です。その病原菌はノロウィルスやロタウィルスなどのウイルスです。

〔私や子どもの体調もよくなって〕

 料理教室のボランティアを始めてから、現在ではパニック発作はほとんど治まっています。周囲の人も「Iさんは変わったね」「元気になったね」と言ってくれます。MOAに出合っていなかったら、今ごろ私はどうなっていただろうと思うとゾッとします。
 アトピーや喘息をもつ二人の子どもたちも浄化療法や食事法を通して元気になり、毎日小学校や保育園で飛び回っています。また症状が出ても早く改善するようになりました。
 自分が癒され、楽しみながら料理をし、健康生活館で自然食や食事法を通してみなさんの幸せそうな笑顔や喜びの声をいただき、それがまたまた楽しくて、「ありがとう」「うれしい」の声が聞かれる日々に自分自身がハッピーです。

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