原因不明の目眩から解放されて

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岡山県  H・Yさん(36歳、女性)

〔原因不明の目眩〕

 平成20年の秋ごろから、突然ひどい目眩が始まりました。横になると天井が回るような感じになって、起き上がることができなかったり、立ったり座ったりすると平衡感覚がなくなったみたいにふらつくという感じです。
 近くの病院に行きましたが原因不明と診断されました。メニエール症候群のような症状なのですが、そうではないと言われました。ふらつくので貧血かもしれないと調べたのですが、貧血でもありませんでした。眼鏡をかけているので、度が合ってないと三半規管がおかしくなり、フラフラすることもあるらしいので、調べてもらいましたが問題はありませんでした。
 内科、耳鼻科、眼科などいろいろな病院へ行っても原因がわからないので、それなら脳に何かあるかもしれないからと脳神経外科で脳のMRIの検査を受けました。やはりここでも、目眩の原因は不明と診断されました。しかし、MRIの検査で、目眩の因果関係はないものの、脳梗塞の跡と、動脈硬化が進んでいるという診断結果が出ました。
 私は、今36歳です。自分ではまだまだ若いと思っていましたが、その結果を聞いて大変ショックを受けました。脳梗塞=死というイメージがあって、脳梗塞になって亡くなったという話もよく聞くので、私もいつかパタンと逝くのかなとすごい不安を感じました。
 病名の診断がないまま、目眩が和らぐ薬、血液をサラサラにする薬などを毎日飲み、目眩がひどくなると点滴を受けていました。それでも症状は変わらず、不安でだんだん寝られなくなって、このころの睡眠時間は3時間ぐらいでした。寝不足で仕事から疲れて帰ってきても、横になると目眩がするから寝られない。何とか横になると今度は動けない。そのまま食事をしなかったり、家事もしなかったりと、私の生活のリズムは徐々に崩れていきました。
 一向に回復しないまま半年が過ぎた平成21年4月ごろ、看護師の姉が「以前からとてもお世話になっている看護師がいるおかやまクリニックへ行ってみたら?」と勧めてくれました。「クリニックに行けば、連携している岡山健康増進センターで岡田式浄化療法も受けることができるから」と言ってくれましたが、「浄化療法を受けたからと言ってすぐに目眩が治るわけがない」と聞く耳を持ちませんでした。それでも、姉は何度も何度も「行ってみようや」と言ってくれました。
 後から知ったのですが、私が全く行く気がなかったので、姉が私の夫に「私が知っている病院に連れて行っていいかなあ?」と電話をくれていたそうです。夫から、「お姉ちゃんが言ってくれているから、おかやまクリニックに行ってみようや」と言われ、行くことにしました。

〔おかやまクリニックの体験〕

 4月18日、おかやまクリニックに行くと、姉の知り合いの看護師のSさんが入り口で待っていてくださいました。そして「つらかったね。大丈夫だからね」と膝をついて優しく声をかけてくださいました。その言葉を聞いて、私は今までのつらかった日々を思い出して泣いてしまいました。Sさんはそんな私と一緒に涙を流してくださいました。
 患者の立場になって涙を流してくださったSさんの姿に、心がとても落ち着きました。先生の診察を受けた時も、今までの経緯を説明すると、「自分の好きなことをしなさい。ストレスを溜めないように。大丈夫ですよ」と言われ本当に安心しました。今まで行った病院では「大丈夫です」と言われなかったのです。「分かりません」「何でしょう原因は」という感じで、その言葉に不安を感じていたので、この時「大丈夫」と言われ、それなら大丈夫かなと思えるようになっていきました。
 その後、岡山健康増進センターで浄化療法を受けました。初めて会う療法士が担当してくださったのですが、施術の前の探査はとても的確で、まるで私の痛み、つらさを分かってくださっているようでした。
 浄化療法が始まると、横になってくださいと言われて“えっ?”と思いました。“横になったらえらいと言っているのに”と思いながら横になると、しばらくして寝てしまっていました。そして1時間ほど経った後に「終わりましたよ」と言われて目が覚めました。そして普通に起き上がれたのです。家までもとても楽になって帰れましたし、その日は久しぶりにぐっすりと眠れることができました。“浄化療法はすごいな”と思いました。

〔健康生活ネットワークのOさんからの浄化療法〕

 私は、おかやまクリニックから車で1時間以上かかる場所に住んでいるので、姉から「あなたの家の近くに療法士の資格を持っているMOA健康生活ネットワークのOさんという方がいるので、そこで浄化療法を受けるといいよ」と教えてくれました。以前、姉が切迫流産しそうだった時にOさんに浄化療法を受けて楽になったことがあったそうです。私は、Oさんに連絡をとって、月曜日から金曜日の平日、仕事が終わってから通うことにしました。
 浄化療法では頭と右の肩と首筋、腎臓などを重点的に施術してもらいました。そこに熱があると言われました。私は、今まで熱があるとかないとか考えて体を触ったことがなかったので自分でも触ってみると、確かに頭の1ヶ所に熱っぽい所がありました。肩もほかの場所に比べると熱くて、パンパンに張っていました。Oさんはそういう熱がある所を探査して施術してくださいました。
 浄化療法はだいたい1時間半、長い時は2時間ほど受けました。健康増進センターで受けた時と同じで、浄化療法を受けるたびに、熱っぽい所がなくなり、すっきりした気分になりました。仕事に行くとパソコンをずっと見ているので目が疲れ、肩も凝るのですが、その日に浄化療法を受けると、元のようにすっきりする感じがします。
 浄化療法を受け続けていると日に日に目眩が和らぎ、体も楽になってきました。1ヶ月ぐらいすると徐々に家事ができるようになりました。まずご飯を作れるようになりました。たたむのがえらくて山のようになっていた洗濯物も少しずつ片づいていきました。それから掃除もできるようになりました。
 私がOさんから浄化療法を受け、夕飯の買い物をして家に帰るのは8時半ごろです。夫は5時半過ぎには仕事から帰ってきます。でも、私が元気になってきているかもしれないと思ってきたのでしょう。夫は「元気になるのなら行っておいで。待ってるよ」と言ってくれ、何も言わず毎日私の帰りを待っていてくれました。

〔感謝の気持ちを込めた「ありがとう」〕

 平成21年の夏ごろにはすっかり体調も良くなりました。そして、体調だけではなく、自分の今までの考え方も少しずつ変わったように思います。
 Oさんと話す中でいろいろなことを教わりました。一番印象に残っているのは「ありがとう」という言葉を忘れてはいけない、ということでした。
 私は平成21年12月に、肺に良性の過誤腫が見つかり、切除する手術を受けたのですが、手術が決まってからは、家族だけではなくOさんたち健康生活ネットワークの方たちも、忙しい時間をさいて交替で見舞いに来て浄化療法を施術してくださいました。入院する前も、Oさんが健康生活ネットワークに声をかけてくださって、みなさんは私が何時に仕事が終わるかハッキリしていないのに、夕方からOさんの家に来て待ってくださっていました。自宅から1時間も1時間半もかかる所に住んでいる方が来てくださったこともありました。
 こうした体験を通して、今までは何気なく言っていた「ありがとう」が、してくれたことに対して本当に感謝の気持ちを込めた「ありがとう」になっていきました。「ありがとう」と言う回数も増えたと思います。
 でも、夫に言わせるとまだまだのようです。ある時、私が食事を作っている時に、夫が手伝ってくれたので「ありがとう」と言うと、「いや、今のありがとうには気持ちがこもっていない」と言われたことがあります。感謝というのは、ちゃんと相手に伝わるように、時には自分の手を止めて言わないと伝わらないということを家の中で夫から教えてもらっている気がします。
 振り返れば、高校卒業後、夫も私も15年ほどサービス業の仕事をしてきました。結婚してからもほとんど休みが合わず、約10年間一緒にいる時間がなかったため、3年ほど前に2人ともサービス業から離れました。やっと2人の時間が作れると思っていた矢先に、原因不明の目眩に襲われました。それがようやく落ち着き、最近は、夫と会話が増え、不思議なことに夫が笑うことが増えたように思います。2人でテレビを見ながら大笑いすることも増えてきました。「今日はこんなことがあって…」と、些細(ささい)なことでも2人で笑い合う。経済的にも恵まれ、何不自由なく生活することが幸せだと思っていましたが、周りの方々に支えられて、元気でいられることが幸せなのだと身をもって教えてもらえたような気がします。

〔変わった私〕

 私は幼いころからとてもひねくれていて、小さいことでもすぐに怒り、またくよくよする性格でした。浄化療法を受け、Oさんをはじめ健康生活ネットワークの方々と触れ合うことで、そんな私の性格までもが変わったと実感しています。
 以前、サービス業をしていた時は、「歩いて来たら恐い」と言われるくらい、仕事をバリバリしていました。自分のスキルを上げることだけを考え、誰にも負けてはいけないと思っていました。しかし、今では人の気持ちを考えたり、人から言われたらつらいことは自分も絶対に言わないというような、小学生が教わるようなことがようやくできるようになり、考えられるようになりました。
 今では、行かないと言っていた私をおかやまクリニックへ連れて行ってくれた姉にはとても感謝しています。そして夫、毎日夜遅くまで施術をしてくださっているOさん、健康生活ネットワークのみなさんにも感謝の気持ちでいっぱいです。

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