第35回MOA美術館全国児童作品展に18万点超の応募

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静岡県熱海市
入賞・入選作品300点を展示し表彰式開催

「第35回MOA美術館全国児童作品展」が、12月27日からMOA美術館で開催され、国内外289会場(海外11か国25会場を含む)から応募された183,287点の絵画・書写作品から選出された入賞・入選作品300点が館内に展示されています。多くの来館者が、5年に1度選出される内閣総理大臣賞をはじめ、文部科学大臣賞、内閣特命担当大臣賞、農林水産大臣賞、環境大臣賞など、各賞を受賞した子どもたちの力作を鑑賞していました。2月12日まで。

 

 

 

期間中の1月26日には能楽堂で表彰式が行われ、受賞児童とその家族、各地の児童作品展実行委員らが参加し、その模様はYouTubeでライブ配信されました。室瀬和美(公財)岡田茂吉美術文化財団代表理事の開会挨拶に続き、来賓挨拶として豊口和士文部科学省教科調査官、久保安孝こども家庭庁成育局参事官(事業調整担当)付参事官補佐、三上卓矢農林水産省農産局総務課長、佐々木真二郎環境省自然環境局国立公園課国立公園利用推進室室長が登壇。それぞれに、体験したことや感動したことを絵画や書写で表現した子どもたちの感性と、創作にあたっての努力をたたえた他、地域と一緒になって子どもたちの健全な育成に寄与する全国の実行委員の取り組みを称賛しました。

 

受賞作品がスクリーンに映し出される中、名前を呼ばれた児童が元気よく挨拶して表彰状を受け取ると、保護者や来賓から温かい拍手が送られました。家庭や地域と共に子どもの育成に取り組む全国の小学校から6校に文部科学大臣賞学校奨励賞が、地域の医療機関での作品展示やワークショップの開催など子どもの健全育成とまちづくりに寄与してきた2件の実行委員会に内閣特命担当大臣賞が授与されました。

 

 

受賞児童の代表が創作の苦労や将来の夢などをつづった作文を発表した他、スペインの受賞児童がビデオメッセージで喜びの声を届けました。審査員の講評に続いて、社会人や大学生になったかつての全国展受賞者が、入賞時の努力や喜びがその後の人生の励みになっていると伝え、受賞児童のこれからにエールを送りました。表彰式の模様はYouTubeで公開されています(→第35回MOA美術館全国児童作品展)。

 

表彰式を見守った保護者からは「絵を描くことが好きな子で、今回も楽しく一生懸命に描いていましたが、それが大きな賞につながって驚いています。MOA美術館にデジタルで保存され見返すことができると知り、子どもと一緒にまた見に来たいと思いました」「以前入賞して表彰式に来たことがあり〝すごい美術館だね。またここに来たいね〟と家族で話していました。子どもが文字を何枚も書き続けて、くじけそうな時も負けずに頑張った努力が実を結んで、再び皆で来ることができました」などの喜びの声が聞かれました。表彰式を終えた受賞児童と保護者らは、開催中の「名品展」で国宝「紅白梅図屏風」などを鑑賞し、メインロビーからの景観を眺めるなどMOA美術館での一日を楽しんでいました。

 

 

MOA美術館全国児童作品展は、文部科学省の「学習指導要領」に基づき、自然・環境、社会、他者との関わりの中で得た感動や関心を、感性を働かせながら絵画や書に表現することで情操を養い、豊かな心を育てることを目的に開催されています。全国の美育ボランティアによって支えられ、学校・家庭・地域が連携して子どもたちの健全育成や心身ともに健康なまちづくりに寄与する作品展として、後援する関係省庁や地方行政の期待を集めています。

 

(主催・後援)
主催/(公財)岡田茂吉美術文化財団、後援/文部科学省、外務省、農林水産省、環境省、子ども家庭庁、日本ユネスコ国内委員会、(公社)日本PTA全国協議会、(公社)全国子ども会連合会、(公財)ボーイスカウト日本連盟、(公財)海外日系人協会、全国新聞社事業協議会、全国連合小学校長会

 

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