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心身ともに健康な人、家庭、まちづくりに向けて

2012.12.21

ブラジル  A・Sさん(60歳、女性)

 

〔市の運営するスポーツクラブの責任者として〕

 サンパウロ市内では、2007年5月に市の運営するスポーツクラブがスタートし、現在、44ヶ所になっています。私は、そのうちの北地区にあるスポーツクラブの責任者(サンパウロ市スポーツ局の職員・公務員)を務めています。5千人の市民がスポーツをはじめ、病気予防や健康増進を願って、このスポーツクラブを利用しています。
 ここには、サッカー場やテニスコート、健康遊具、プール、屋内競技場、ホール、駐車場などの施設があります。インストラクターのもとで、サッカーやテニス、水泳、水上ポロ、水中運動(ウォーキング)、柔道、空手、ダンス、太極拳などをすることができます。
 スポーツクラブでは、市民にコミュニティ(地域の交流)への参加を呼びかけ、環境を整え、健康づくりを進めています。
 具体的には、「人間の健康」というテーマを掲げて、週3回、医師の診察日を設け、医師や医療関係者による講演をはじめ、食の分野でも栄養士によるセミナーを実施しています。また、スポーツの様々なプログラムを日常的に進めることで、健康増進だけでなく、青少年の非行防止にもつながっています。
 政府や地方自治体からのサポートによって、市民のスポーツクラブへの参加費はすべて無料となり、また、スポーツクラブへの協賛については、サンパウロ市が企業と契約し、多彩な分野の優秀な人材を受け入れて進めています。
 こうした活動を地方自治体と市民との連携によって進められていることが、社会的な価値をもたらす活動として高く評価されています。
 私たちが取り組んでいるコミュニティは、全サンパウロ市のモデルとして位置づけられ、そのプログラムはサンパウロ州内の他の市、国内の各州や市、さらには海外にまで紹介されるようになっています。
 私は市民の健康づくりを進めていけることに、心から喜びと生きがいを感じています。

 

〔MOAとの出合い〕

 このような中で、2009年3月ごろ、サンパウロ市スポーツ局のF前局長を通して知り合いになったSさん(70代、女性)がスポーツクラブに来て、MOAの紹介をしてくださいました。私は明るく豊かな家庭をめざした岡田式健康法の取り組みに共感を覚えました。MOAの哲学と岡田式健康法は他に類を見ないものだと感じました。
 私は、市民の健康を願って明るく元気に取り組まれているMOA健康生活ネットワーク(以下、ネットワーク)のみなさんの姿に魅せられ、健康増進セミナーをはじめ、区役所に於ける花展やMOA美術館児童作品展にも積極的に参加するようになりました。
 人間の体、心、スピリチュアルな面を一つのものとした考え方を、岡田式健康法によって実際に行動に移していることに深い感銘を受けました。これは生きるための哲学であり、私が長い間求めていたものであると感じました。
 9月に入り、私は”この活動を地域社会に拡げていきたい”と思い、MOAに会員登録しました。

 

〔岡田式浄化療法の療法士のボランティアとして〕

 私は「一人の人間は社会につながっていて、最終的には世界につながる個人である」という岡田茂吉先生の考え方を指針として、スポーツクラブに来られる一人ひとりを大切にしています。さらに当クラブでは、利用者の健康と幸せを願って、岡田式健康法の様子をビデオや写真で伝え、希望される方には、健康増進セミナーを紹介しています。
 2010年6月、Sさんの提案に基づいて始まったスポーツクラブでの健康増進セミナーは、私どもスポーツクラブの願いである「人間の健康」というテーマと一致しています。「心も体も健康になってもらう」ことを願いに、MOAの活動紹介をはじめ、浄化療法美術文化法(お花・茶の湯)、自然農法の野菜の販売にもネットワークのみなさんと一緒に取り組んでいます。
 私自身が、浄化療法で頭痛が治まり、肩こりが楽になり、疲れが癒されてリラックスできた経験があり、公的な立場としての協力はもとより、療法士の一人としても「市民の健康づくり」に貢献したいと願っています。
 私は、MOA活動に対して熱烈なファンになっています。スポーツクラブで進めていることは、岡田茂吉先生が願っていることだと受けとめています。

 

〔スポーツクラブの職員や区民に浄化療法を継続して施術する〕

 ネットワークのみなさんと「どうしたら岡田式健康法を継続して行うことができるか」を相談し、8月から毎週月曜日14時~17時まで、スポーツクラブの一室において、職員をはじめ、参加している区民を対象に浄化療法を施術してきました。
 開始当初は6名の療法士のボランティアで受け入れていましたが、今では18名にまで増え、参加者も1日40名を超えるようになりました。
 このような中で、10月から毎週金曜日に「浄化療法資格取得講座」を行っています。そこで、参加者に「一緒に人や社会のためにボランティアをしていただきたい」とお伝えしています。
 さらに、ネットワークのみなさんと市民の健康づくりのために3つの岡田式健康法を進めようと話し合い、2011年5月から、講座に浄化療法だけでなく、食事法(MOA自然農法や有機農法の野菜の販売など)や美術文化法(お花など)を取り入れています。
 浄化療法を受けられている方に食の大切さを訴えながら、自然農法の野菜を紹介し購入していただけるようにしたり、生活の中に美を取り入れることが心身の健康につながることを説明しながら、お花をいけることにつなげたりと、岡田式健康法をトータルで理解してもらえるようにしています。

 

〔参加者の変化(感想)〕

 講座に参加している方々からは「岡田式健康法を体験してとても体調が良くなってきている」などの感想があがっています。その一部を紹介します。
 (a) 継続して浄化療法を受けられているAさんは、前立腺肥大による排尿時のひどい痛みが1ヶ月で軽減し、担当医も驚くほど改善した。
 (b) 浄化療法を受けて頭痛が楽になった友人から紹介されて来たBさんは、中耳炎による目眩が1回の施術で軽くなったことに驚き、継続して浄化療法を受けられるようになった。
 (c) ご主人を亡くしたCさんは、何年間も薬を飲まないと眠れない状態だったが、「2回の浄化療法で眠れるようになった」と、驚かれている。
 そのほかにも、胃潰瘍や糖尿病が改善されたり、腰痛や膝の痛みが和らいだ方もいます。高齢者の方も多く来られていますが、足腰の痛みが和らぐなどの身体的な変化とともに、感謝の気持ちを大切にした考え方・生き方の重要性を実感されるなど、生活そのものの向上にもつながっています。
 また、健康増進セミナーに参加した方々からは「心と体の健康づくりということに大変興味がわいた」「初めて岡田式健康法を体験して、とてもリラックスできた。継続して受けてみたい」などの感想が多く寄せられています。参加者はセミナーを通して岡田式健康法を知り、体験することで、その効果を実感されています。

 

〔「岡田式健康法実践プロジェクト」の拡大に向けて〕

 2011年10月、44ヶ所のスポーツクラブを統括されている、サンパウロ市スポーツ局のA局長との話し合いの場が持たれました。A局長は日ごろから市民の健康づくりを願っておられ、ネットワークの考え方や岡田式健康法をスポーツクラブに取り入れることを受け入れてくださっています。その話し合いで、スポーツクラブで行っている「岡田式健康法実践プロジェクト」を、他のスポーツクラブにも拡大していくことになりました。
 こうした中で、市のスポーツ局がスポーツクラブにさらに多くの市民に参加してもらうために、活動紹介ビデオを制作することになりました。その第1番目として私が責任者を務めるスポーツクラブが選ばれ、2012年8月にビデオの撮影が行われました。
 その際、浄化療法を中心とした岡田式健康法の実践の様子とMOA関係者へのインタビューも収録され、インターネット上をはじめ、各区役所などで、この紹介ビデオが流されることになっています。市民全体にスポーツクラブで行われている岡田式健康法が紹介されることに、大きな意義を感じています。
 これからも、ネットワークのみなさんと一緒に、岡田式健康法を行うことで、市民の病気予防や健康増進、社会に尽くすことに生きがいをもてる人づくりに協力していきたいと願っています。