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MOAの事業に対する寄付活動

2010.12.23

アルゼンチン  S・Bさん(29歳、男性)

 

〔MOAとの出合い〕

 私は、情報通信分野の建設事業を手がけるF社の社長をしております。
 2002年、私には係争中の問題があり、精神的にストレスを抱えておりました。3月に生体エネルギーを活用して、良い結果を出している所があると友人から紹介され、コルドバにあるMOAセンターを訪問しました。
 センターでは岡田式健康法について説明を受け、浄化療法を受けてみましたが、気持ちが落ち着くとともに体が楽になるように感じました。その時、このセンターが、主にMOA会員の会費や有志の寄付で運営されていることを伺い、「金額の多寡(たか)ではなく、真心のこもった寄付であることが大切」と説明を受けました。私は、その「寄付」の大切さということがとても印象に残りました。
 その後、何回もMOAセンターに通いました。センターでは、岡田茂吉先生の哲学や、岡田式健康法について学ぶことができました。私は、以前から様々な健康法や人間学に関する分野に興味があり、独学してきましたが、岡田茂吉哲学を通して、それらの学びを総括して整理することができました。また私は普段、考えすぎる傾向にあって、落ち込んだり、悩んだり、不安になることがよくあったのですが、浄化療法を続けて受けることで、周囲の出来事を前向きに受け止められるようになりました。是非とも私も浄化療法を実践したいと思うようになり、MOAに入会しました。

 

〔MOA活動における自らの役割を見いだす〕

 その後、サンチアゴレステ市にあるMOA治療院を紹介され、訪問しました。治療院では、ホームドクター分野を専門とするM医師が従事しておられました。そして、そこでも浄化療法を中心とする健康法を受けることができました。
 しかし、当時、私は建設会社の責任者として益々多忙な日々を送り、どのように岡田式健康法に基づく活動に向き合っていくべきかということが、大変大きな課題だと感じていました。仕事のために、ほかの地域への出張が多く、浄化療法が受けられず、自然農法の食材を使った食事もできない中で、健康法から遠ざかっている状況にありました。
 そのような状況は3年間続きましたが、会社も軌道に乗り、やっと元の生活に戻ることができました。MOAのスタッフとも話し合いができるようになり、M医師やスタッフから「リウマチに対する岡田式健康法による有効性の研究」が実施されることを聞きました。
 その時に初めて、今まで自分自身、抱えていた課題の答えを見つけることができました。私は、この研究を経済的に支援していくことによって、岡田式健康法の普及拡大に役立てる道があると分かったからです。
 研究は順調に進み、M医師から「7名のリウマチ患者全員の症状が改善され、特に1名はリウマチの症状が完全に治癒するという検査結果も出た。その結果を受けて、地域の医師会からは、さらにガン患者に対しても同様の研究を進められないかと提案された」と喜びの報告をいただきました。
 そして、アルゼンチンにおける医師会に対して、公式な科学的研究成果として提示するためには、データ処理や記述法、論理面での構築などに関する知識を身につける必要があると伺いました。そこで、MOAの協力医師が6ヶ月におよぶ専門教育を受講できるよう支援させていただきました。

 

〔「寄付」奉仕への営みから何が生まれているのか〕

 リウマチ研究の成果や、2010年10月にチリで開催される「岡田式健康法研究シンポジウム」の内容について、新聞やラジオを通して広く地域社会の方々にお伝えしました。
 さらに10月末に開催されたサンフアン市でのホームドクターの学会に私も出席しましたが、これは私たちにとってさらに前進するための大きな動機づけになりました。同学会には、1,500名の国内外の医師と一般の聴衆が集まり、120件の研究発表がありました。中でも生体エネルギーに関する研究は、私たちの研究だけで、参加した医師たちから、どのような変化があるのか関心を持たれたようでした。M医師は「審査員からも高い評価をいただくとともに新たな研究に向けた多くの示唆を受けました」と言われました。私は、このような事実・成果を通して、これまでスポンサーとして支援してきたことへの誇りと充実感を持つことができました。
 よく周囲の人から、「あなたは、何をしている人ですか」と聞かれますが、私は、「MOAをはじめとする社会事業を推進するためのスポンサーです」と答えています。実業家としての役割は、二次的なもので、私の役割は、MOAへの支援や、私の社会的な事業への推進が第一義だと思っています。その意味では、「寄付」をするということは、自分の生き方であり、生きる意味になっていると思います。「寄付」への参加は、社会に幸せをもたらすと同時に、自らも幸せになっていく営みだと思います。

 

〔「新しい豊かさ」を求めて〕

 私は企業家として、日々使命感を持って、目的に向かって計画、戦略を練り、事業を進めています。さらに実践を通して、そこに内包されているエッセンスをいかに発見し、理解するかが重要だと考えます。
 私は、岡田式健康法を実践することでそのことを発見することができました。つまり、その実践の背景にある岡田茂吉先生の哲学を通して、自分自身を発見し、「自分の使命とは何か」を見つけることであり、社会に対して自分はどのような使命をもって貢献していくのかということが見えてきました。
 現在、サンチアゴレステ市のMOA治療院が改装され、岡田式健康法を普及していくために療院としての設備を整えられるよう準備が進められており、私も資金面の支援を行っています。
 また11月には、管轄官庁の許可を得て、財団を設立しました。財団の名称は、「ルーナ」と言います。ケチュア語で「人類」という意味をもっています。財団の目的は、MOAの事業を支援するために、社会的な様々な活動を展開していく架け橋となることです。より多くの人々がMOAの事業に参加し、支援できるように、健康増進セミナーや人材育成等々、様々な活動を展開していきたいと願っています。
 最初の段階では、健康と環境問題に関する社会的な活動を展開し、さらに、各種健康法や代替医療も含めて人材育成センターを建設したいと思います。
 次の段階では、医師や医療関係者を含めた専門家に対する統合医療に関する知識や技術を学べる育成機関としての役割も担っていけるように計画しています。

 

〔今後に向けて〕

 人は、泣いたり、叫んだり、愚痴を言ったり、批判したりすることがありますが、その奥にある本心に根ざした声があると思います。私は、岡田茂吉哲学と健康法を知る以前は、自分の心の声、本質的なことから生まれてくる声に対して耳を傾けることができませんでした。私をはじめ多くの若者は、ストレスに囲まれ、自分が見えなくなる時があると思いますが、そういう時にこそ、自分の考え方、行動を整理し、正しい在り方へと導いてくれるのが岡田哲学であり、岡田式健康法であると信じています。
 ある本に、「その人の人生は、その人の内面が現実化したものである」ということが書いてありました。私は、現在29歳であり、まだ若く、これからの人生で、さまざまなことに遭遇すると思います。私は、人としての成長を図ることで、岡田哲学、MOAの示している本当の豊かさ、心の豊かさや精神的な強さなどの人間性がいかに大切であるかを、社会の人々に伝えられるようになりたいと思います。