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デスモイド腫瘍が縮小する

2012.12.21

滋賀県  T・Rさん(27歳、女性)

 

〔デスモイド腫瘍と診断されて〕

 平成21年1月ごろ、へその左横に直径2㎝ほどのしこりがあることに気がつきました。特に痛みなどの自覚症状はなかったものの、ちょっと気になるので”診てもらおうかな”と、軽い気持ちで近所の病院に行ったところ「もう少し詳しく調べた方が良い」と言われ近くのA病院を紹介されました。診察した医師からは「血の塊だろうから、2ヶ月ほど放っておけばなくなる」と診断されました。
 しかし、しこりは5ヶ月ほど経過してもなくならず、改めてB病院で診てもらうことにしました。結果は前回同様に「血腫」と診断され、多少納得いかない部分もあったのですが、自覚症状もないし、「妊娠も問題ない」と言われたので、私も夫もほとんど気にせず、その後をすごしていました。
 平成22年8月に2人目の子どもを妊娠しました。9月の診察の際、産婦人科の医師からしこりについて指摘され、大きさを測ったところ直径5㎝ほどになっていました。産婦人科の医師から紹介されたC病院で検査した結果、医師より「デスモイド腫瘍(※ 1)」という診断を受けました。まったく聞いたことのない病名だったので”なに?それ?”という感じでしたが、「デスモイド腫瘍はごく稀な病気だが、腫瘍自体は良性で出産には問題ない」とのことだったので、治療方針は産後に検討することになりました。

※1「デスモイド腫瘍」=骨格筋の結合織・筋膜・腱膜から発生する良性腫瘍であり、線維腫症の一種です。別名「類腱腫」。遠隔転移することはありませんが、浸潤(じわじわと染み出すように広がる)して増殖し、局所再発を繰り返すことが多いため、悪性・良性の境界に位置する腫瘍と考えられています。

 

〔治療方法に悩んで〕

 平成23年5月に男児を無事出産し、この時点で初めて”どうしよう”と考えるようになりました。
 C病院が遠かったため近くのD病院で、8月に腫瘍を再検査したところ、直径9.6㎝、厚さは5.1㎝のどら焼みたいな形になり、内臓を圧迫している状態になっているのをCT画像で見てびっくりしました。D病院の主治医に治療方法について相談したところ、「原因は不明で治療法も確立していない。腫瘍は良性だが、浸潤しやすい性質を持っているので手術した方がよいが、手術しても再発しやすい」と言われました。そして、手術では腹筋を大きく切除するので、術後の出産は難しくなるということも分かりました。
 私たち夫婦は3人目の子どもも授かりたいという願いがあり、主治医から「妊娠、出産のことも含めて治療方法をE病院の医師に相談してみられたらいかがですか」と、紹介していただきました。E病院の医師からも手術を勧められただけで、それ以外の治療法などについてはなにもありませんでした。手術以外の方法を期待していたので少し残念に思いました。手術をしても再発する可能性もあり、出産も難しくなるなら、私も夫も”できれば手術を避け、それ以外の方法を試しながら様子を見ていきたい”と思うようになりました。

 

〔金沢療院に足を運んで岡田式健康法を体験する〕

 そこで、8月末にMOA会員である父から紹介されていた、統合医療の考え方を取り入れている金沢療院を訪ねました。医療部門(クリニック)で医師の診断を受け、健康法部門で専任療法士から浄化療法の探査と施術をしてもらい、栄養士から免疫力を高める食のアドバイス、さらに作業療法士から運動に関するアドバイスを受けました。
 そして、医療部門では、少し継続して体調をみるために、自由診療で入院することを勧められ、早速、翌日から入院しました。私は以前より、父から自然治癒力を高めるためには浄化療法や食、美を楽しむことなどが大切だと言われていたこともあり、2泊3日の入院期間中、希望してできるだけ健康法を体験することになりました。
 3日間の入院で、私の希望に沿って、浄化療法、お茶やお花の一輪挿し等の多くの健康法を体験し、非常に満足しました。また、この間の食事は全て自然農法で生産した野菜を使った献立で、夕食時には栄養士からメニューの説明を入れた「食セミナー」を受けました。
 療院では、日常的に健康法を行うための「サポートプラン」を書いてもらえると伺い、お願いしました。サポートプランには、院長、看護師、栄養士から生活上の注意点などについて丁寧に記入いただいており、また今後の健康法については作業療法士、専任療法士などからのアドバイスが記入されていました。

 

〔患者中心の医療を実感する〕

 私が看護師として働いていた病院では、看護師は診療を補助する役割が優先して求められ、点滴とか投薬等の業務に追われて、看護師の本質とされている「療養上の世話」にはなかなかいたらないというのが実状でした。
 金沢療院の方々はとても話やすく、西洋医学の治療だけでなく、自然治癒力を高められるように多方面からのアドバイスが受けられたことや、みなさん親切、丁寧で患者一人ひとりをちゃんと見て、その人の望む方向を一緒に探してくれているように感じました。
 私は、このたびの体験を通して、”今、病気がどのような状態にあって、なぜその治療が必要なのか、訊ねて理解することがむずかしいという事実です。
 患者が自分の病気の内容を理解して、納得した治療を受けてもらえるようにすることが医療に従事するものとして大切にしなければならない”と感じました。
 私は金沢療院に行くことがとても楽しみになり、平成24年7月まで毎月、2泊3日の入院をするようになりました。毎月の入院日が来るのを待ち遠しく感じるようになるほどでした。

 

〔岡田式健康法を生活に取り入れる〕

 並行して23年8月ころ、父親や嫁ぎ先の家族から自然治癒力を高めるために浄化療法を受けることを勧められていましたが、浄化療法の効果を実感したことがなかった私は半信半疑でした。しかし、療院での入院体験や「なるべく浄化療法を受けたほうが良い」と、専任療法士のアドバイスもあり、浄化療法を継続して受けてみることにしました。
 父が知り合いのMさんにお願いしてくれました。Mさんとは金沢療院に私がはじめて行ったとき、「家が近いですね。よかったらいらっしゃい」と立ち話で声をかけていただいた覚えがありました。9月末からMさんが週に3~4日、私の家に来て1時間くらい施術してくれることになりました。
 私はMさんとは普段の交際がなく、Mさんにも、同居している夫の両親にも、気をつかうので、当初は浄化療法を受けることにかなり遠慮がありました。しかし1ヶ月くらい続けているうちに体に変化を感じるようになりました。浄化療法を受けると気持ち良く、”もっと受けたいな”と思うようになりました。
 そして、金沢療院から送られてくるサポートプランに基づき、MさんやMさんの所属するMOA健康生活ネットワーク(以下 ネットワーク)の方々に協力いただき、腎臓部、下腹部、患部の左腹部を中心に、ほぼ毎日、最低1時間は浄化療法を受けるように努めました。
 結果的にこの浄化療法は私たち家族が平成24年7月に転勤で引っ越しをするまで11ヶ月間に渡り続けていただきました。Mさんが他人である私のために尽くしてくださるお姿に、こころから感謝しています。
 引っ越した後も浄化療法を続けています。
 食生活では食事法を取り入れました。夫や家族の協力を得ながらごはんと野菜を中心とした薄味の献立に変えていきました。自然農法で生産された米や原料を使った味噌で作る味噌汁は子どももよく食べるような気がします。
 そして、お花を家族みんなの目にとまる洗面台の窓際や玄関先に日々かかさないようにいけ、子どもと一緒に花を愛でる時間を持つようにしています。夫が浄化療法をしてくれることもすごくありがたく感じていますし、さらに金沢療院や父から教わった浄化療法の自己施術を寝る前などに実行しました。
 浄化療法は気持ちよく、お花は楽しく、自然農法の食材は美味しく感じます。岡田式健康法は本当に楽しみながら健康増進ができることを実感しています。

 

〔デスモイド腫瘍が小さくなっていく〕

 療院やネットワークなどで浄化療法を受けることで、排尿回数が多くなったり、体が軽くなるなどの変化を感じるようになりました。
 10月の定期検査では直径8.7㎝、厚さは5.0㎝と腫瘍がわずかに小さくなってきました。
 そして、浄化療法を継続して1ヶ月ほどが経過した10月末には、便秘が改善されるとともに、腹部の張りが取れたことで、腫瘍の形が分かるようになりました。石のようにカチカチだった腫瘍も表面がデコボコになって柔らかくなってきました。
 平成24年1月にはネットワークの方々が3人一組になり、サポートプランと浄化療法のテキストに基づいて、施術内容を検討し、3日間継続して浄化療法を受けました。
 1月の定期検査では直径8.4㎝、厚さは4.2㎝と、さらに腫瘍は縮小していました。
 その後、平成24年3月の定期検査では腫瘍の縮小率が、今までで一番大きく直径7.3㎝、厚さは3.7㎝まで縮小していることが分かりました。
 医学的に小さくなる症例があまりないと聞いていたデスモイド腫瘍が10月から縮小し始め、元の大きさから70%ほどまで縮小したことに驚くとともに嬉しく思っています。そして、この結果にD病院の主治医も、とても驚いておられます。
 平成23年8月から浄化療法を受けるようになって8ヶ月が経過した今、お腹は以前よりも柔らかくなり、腫瘍の内側に指が少し入るようになってきました。
 7月に受けた一番新しい検査では直径7.0㎝、厚さ3.1㎝になり、少しずつですが腫瘍は縮小しており、夫も岡田式健康法の実施の様子を温かく見守ってくれています。

 

〔療院と地域が支えあう仕組みの素晴らしさ〕

 病院では診察時や退院時に日常生活についての指導が行われますが、患者さんや家族に相当の覚悟や準備、協力できる体制が整っていないと続けられないのが実状だと思います。
 看護師として多くの患者さんに接してきましたが、特に生活習慣病の人などは普段の生活を見直し、管理していくことが難しい人が多くいました。
 その点、療院と、地域の人が一緒になって支えてくれる健康生活ネットワークというボランティアの仕組みは、私や家族の大きな支えとなりました。
 それも、心から健康になってほしいと願い、浄化療法や食事法、美術文化法などに取り組んでくれたり、サポートプランをはじめ、いろいろなアドバイスをしてもらえ、本当に素晴らしいと実感しました。
 このような出来事を体験して、”今度は私が浄化療法をして、誰かの役に立てれば”という気持ちから、夫の賛成を得て24年1月より療法士3級講座を受講しました。
 資格取得後は夫や子どもだけでなく、Mさんに浄化療法を施術することができました。今後は同世代の人達と地域で岡田式健康法を実施していくことができたらと思っています。

 

(参考資料)検査データの経過

平成23年8月5日 腹部【造影】
【所見】 腹部~骨盤部 dynamic CT
左腹壁の腹直筋直下に、筋肉よりわずかに低濃度の9.6×5.1×8.5㎝の境界明瞭な腫瘤を認めます。造影後は淡く不均一に濃染。デスモイドとしても矛盾しません。
腹壁動脈は腫瘍と腹直筋の間を外側に圧排されながら走行しています。
肝・胆・膵・脾:n.p. 右腎嚢胞(+) その他には腫瘍性病変を指摘できません。
腹水(-) リンパ節腫大(-)

 
平成23年10月5日 腹部【超音波】
【所見】 腹部超音波
左腹直筋を前方に圧排する腫瘤は、87㎜×87㎜×50㎜程度です。
内部にはわずかにカラードップラーが乗ります。
左腹直筋を前方に圧排していますが、一部で腹直筋と境界が不明瞭になり、腹直筋自体が同定できなくなる部位も(+)

 
平成24年1月18日 腹部【超音波】
【所見】 腹部表在超音波
腹壁直下 臍よりやや左側の腫瘤は、84㎜×42㎜×77㎜大です。
前回と著変(-) 境界は明瞭。

 
平成24年3月19日 腹部【超音波】
【所見】 腹壁US
左下腹壁腹直筋直下の境界明瞭平滑で内部不均一な低~高エコーの楕円形腫瘤は7.3×3.7×6.2㎝です。著変なし~わずかに縮小。

 
平成24年7月20日 腹部【超音波】
【所見】 腹部US
左腹壁に境界明瞭な70.3×31.5×66.0㎜の不均一な低エコー腫瘤を認めます。血流は軽度増加。前回とほぼ著変ありません。内部に出血を疑う所見なし。