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顔面神経麻痺が数ヶ月で改善していく

2011.06.15

石川県  N・Kさん(73歳、男性)

 

〔顔面神経麻痺の原因〕

 平成22年4月10日の朝、妻の弟の法要に行くために洗顔をしていました。顔を洗って、口をうがいして、歯を磨いていると、口からよだれが出ていることに気づきました。“おかしいな”と不思議に思いながら洗顔を終えて居間に行くと、息子の嫁から「お義父さん、顔がちょっとおかしいよ」と言われました。「おかしいとは何のこっちゃ?」と聞くと「何か変な顔や」と言います。
 「変や」と言われると、確かに頭が痛いし右の耳がよく聞こえないし、顔も引きつり、口も上手く動かせませんでした。脳梗塞かなと思って、妻に「法要どころやないわ。医者に行ってみる」と伝えて、嫁の運転で近くの消防署に行きました。消防署で事情を説明すると、「すぐ病院に行こう」と言われ、かかりつけの市民病院に連れて行ってもらいました。
 病院でCTやら何やらと検査してもらいましたが、脳梗塞ではなさそうでした。ただ、耳の辺りが真っ白に映っているということで、さらに検査を受けました。朝10時頃に病院に着き、午後3時にようやく検査が終わって待っていると、耳鼻科の先生が来ました。「何で耳の先生なんや」と聞くと「これは私の管轄の病気や」と言われ、私の右耳が帯状疱疹のウイルスに感染したことで、それが神経にも作用して顔面神経麻痺になったと知らされました。
 “耳の病気でこんな症状になるんか”と正直、驚きました。

 

〔改善が見られない入院生活〕

 耳鼻科の先生にこの歪んだ顔が元通りになるのかと聞いたところ、顔面運動の採点結果から治癒率は10%以下で、「いつ治るかわからんけど、気長に治療しよう」と言われました。また、「まずは入院して治療する」と言うので、「そんなことを言われてもワシは仕事をせんにゃいけんし、娘の結婚式が今月の25日にあるから無理や」と断りました。しかし、私は糖尿病もやっていて、ウイルスの治療は血糖値の状態を見ながらする必要があること、1週間でも2週間でも入院して集中治療をすれば顔面神経麻痺の治癒率が高まると、先生が親切に一生懸命話すので、娘の結婚式3日前まで入院治療することにしました。
 入院中は、帯状疱疹を治すために、毎日午前と午後と2時間ずつ点滴を受けたり、いろいろな薬を飲みました。7日目からは顔面神経麻痺のリハビリも始めました。「ほっぺたを膨らませて、指でポンポンと叩く」「『うー』と言って口を尖らせる」「『いー』と言って口を横に開く」「両目をぎゅっとつむる」「鼻に皺を寄せる」「おでこに皺を寄せる」などの顔の筋肉を動かす11の動作を20~30分、1日に5回ほど繰り返しました。
 10日間入院をしても、悪くなることも良くなることもありませんでした。依然として顔の右半分は動かず、耳や頭の痛みも取れず、光が入ると痛むので目も開けられませんでした。退院して娘の結婚式に出ましたが、まだまだ顔は歪んだままで、頭と耳が痛くて歩けないわ、転んで捻挫するわで大変でした。

 

〔岡田式浄化療法を受けてみる〕

 顔面神経麻痺が治るのは困難と言われ、私もそう実感してきたので、このまま仕事(学校の警備)を辞めて自宅療養するしかないと思いました。
 そんな私の様子を見た妻から「仕事を辞める前に、MOAでは西洋医学の治療を受けながら岡田式健康法を行う統合医療というのをやっているから、この機会に浄化療法を徹底して受けてみたら」と勧められました。私は浄化療法に対して半信半疑でしたが、市民病院の先生からは「病院の治療もそうだけど、いいと思うことは何でもやって」とも言われていたので、受けてみることにしました。
 5月上旬からは、市民病院での顔のリハビリに加え、妻とMOAのスタッフ、健康生活ネットワークの方々から1日3時間ほど、浄化療法を受けるようになりました。
 また、MOAのスタッフから金沢療院に耳鼻咽喉科の専門医がいるので診てもらうことを勧められて受診しました。その先生からも市民病院の主治医の先生と同じように「改善は厳しい」と言われました。また、「浄化療法を徹底して受けてください。コメカミをよく受けるように」とアドバイスされたので、療院で浄化療法を90分ほど受けました。浄化療法は顔に向かって手を翳しているだけなのに、右耳に何か当たっているような感じがしました。また、受けていると気持ちよくて眠ってしまい、起きると、頭や耳の痛みが取れるまでいかなくても、和らいでいることが分かりました。
 浄化療法を受けるようになって3日目、MOAのスタッフと話していた時、排泄が悪いことを伝えました。スタッフは「下腹部を自己探査してください」と言うので、掌で探りました。子どもの頃に盲腸の手術をした部分に、ゴム毬を触っているような違和感があったので、それをスタッフに伝えると、その箇所を施術し始めました。60分ほどすると、お腹が少し軟らかくなり、それからは排泄が良くなってきました。スタッフは肩や頸部の熱や凝りも軽減していると言いました。
 これまで、妻が浄化療法をしていることに対して半信半疑で、私は関わらないようにしていましたが、 “何か感じる。治るかどうかは分からんけど、悪いもんではない。”と思えるようになり、妻の言うように浄化療法はしっかりと受け続けることにしました。

 

〔顔面麻痺が数ヶ月で改善していく〕

 6月20日に中学校のクラス会があり、入院中に見舞いに来てくれた友だちから「ものすごく治ったがいに」と言われました。外で時々会う人にも“治ってきてるね”と言われるのですが、劇的に治っているという実感は全然ありませんでした。妻も言っていますが、徐々に徐々に戻ってきているという感じでした。
 「あれ?」と気づくようになったのはお盆頃でした。リハビリをしていると、右の頬が上がるようになったり、あまり動かなかった下の瞼も動くようになったことに気づきました。6月のクラス会で撮った写真と比べると、歪んでいた右側の顔面は、確かに左側と変わらないようになってきているのが分かりました。
 市民病院のリハビリと併せて、時々主治医の先生の診察を受けていましたが、8月の診察では「大分良くなってきました」と言われ、20錠ほど処方された薬も徐々に減らされ、10月には、「ここまで良くなるとは思っていなかった」と言われるほどになり、「もうリハビリの必要もないです」と言われ、以来、糖尿病の薬以外は飲まなくなりました。
 不思議なことは、こうした顔の改善に加えて、糖尿病になって以来、初めて血糖値(空腹時)が100mg/dlを切って安定していることです。これまでは、低くても110mg/dlだったのが、7月から90 mg/dl以上に上がらなくなりました。“新しく変えた薬が効いているのかな”と思ったのですが、その薬はお盆過ぎに変えたので、驚いています。

 

〔おわりに〕

 平成23年に入ると顔の歪みはほとんどなくなりました。正月に東京の弟夫婦がわが家に来ましたが、顔面が変形していた最初の状態を知っていたので、改善してきた顔を見て、とても驚いていました。
 顔は元通りになりましたが、冬で寒くなったり、急に外に出て光を浴びると目が痛くなったり、頭が痛くなることがあります。しかし最初に診察を受けた時、治る確率が10%と言われたことや、同じように顔面神経麻痺になっている友だちがもう何年も経っているのにまだまだ改善していないことを考えると、脳梗塞になったら治っても杖が必要になるように、私の場合もこの痛みは後遺症のようなものだと思って、上手く付き合っていかなければいけないのかなと思っています。
 浄化療法も受けて良かったと思います。痛みが和らぐし、癒される感じがあります。それに、妻だけでは1日に何時間も施術はできなかったはずです。私のために、毎日健康生活ネットワークの方が時間を割いて施術してくれたことは本当に感謝です。こうしたボランティアをしている人たちは本当に偉いと思いますし、ありがたい存在だと思います。