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MOA美術館児童作品展での喜び

2010.12.23

長野県  K・Aさん(80歳、女性)

 

〔平成21年度児童作品展の作品発表会の様子〕

 平成21年度のMOA美術館N市児童作品展に私は実行委員会の事務局として携わりました。作品発表会は10月にS病院(10/3~18)とMプラザ(10/24~27)の2会場で開催されました。
 今回、MOA児童作品展の趣旨に賛同し、応募された小学校は33校になりました。出展数は絵画604点、書写206点の合計810点となりました。
 S病院では、平成7年10月にインストラクターのSさんが病院の食堂にお花のいけこみを始められ、病院のボランティアに登録され、平成9年4月に開催された病院30周年記念に合わせて、ほかのボランティアの方々とともに表彰されました。そのパーティーの席上、院長先生に児童作品展のことをお話ししたところ、平成9年の秋から展示会場として使ってくださいということになり、現在に至っています。
 S病院会場は、本館の廊下の壁に展示しましたので、患者さんやそのご家族、職員の方々など、毎日多くの方に喜んでいただきました。来院者の中には「子どもの絵は心が癒されるね」と声をかけてくださる方もありました。
 Mプラザ会場は、応募作品をすべて展示することにしましたので、3階の絵画展示場、2階の書写展示場も一杯になりました。土曜日、日曜日には多くのご家族が鑑賞に来られ、子どもさんの作品の前で写真を撮りながら、ニコニコと笑いあっている姿があちらこちらで見受けられ、本当に楽しそうで、ボランティアの私たちもその情景にふれて感動してしまいました。
 また、月曜日、火曜日は平日にも関わらず、孫から電話で知らされたとお爺ちゃんやお婆ちゃんが嬉しそうに作品を見入っておられました。このように4日間を通して1,000人以上の来場者で賑わいました。

 

〔表彰式の様子〕

 10月25日の表彰式はMプラザの地下大ホールを会場に、ご来賓として参議院議員、市議会議員、県教育委員会、審査委員長をはじめ、受賞者とその家族300人以上の出席をいただき盛大に行われました。
 入賞者は特別賞としてMOA美術館奨励賞のほか、計18点、そのほかに金賞10点、銀賞18点、銅賞42点など、86名の子どもさんが受賞され、受賞された子どもさんや保護者の方は、みんな大変喜んでおられました。
 保護者からは「娘の絵を見ました。色の使い方に驚きました。こんな絵が描けるようになっていたなんて、子どもたちの絵っていいですね、癒されました」
 「絵日記で見る息子の絵からは想像もできないくらい力強い絵にびっくり・・・いろいろな面を持つ子どもに2度びっくりです」  「息子の絵が展示されているので見に来ました。力作がたくさんありますね」
 「力作揃いで圧倒されました。個性が溢れていて楽しく鑑賞させてもらいました」
 「みんなが一生懸命描いた絵で、心が洗われる気持ちになりました」
 「子どもたちが絵を描いている姿が目に浮かぶようで、とても楽しく見せてもらいました」などの声をいただきました。

 

〔子どもたちの取り組んだ思い〕

 絵画の部でMOA美術館奨励賞を受賞された3年生のY君と書写の部の4年生のN君の作品に取り組んだ思いを聞いて感心しました。
 
 Y君の作品「ぼくが口を開いてはみがきをしているところ」
【感想文】図工の時間で先生が「自分の顔をカガミで見て、はみがきをしているところを書きましょう」と言われたので書きました。どんな気持ちで書いたかというと、顔を大きく書いてとか、はっきりした絵が書けたらいいなという気持ちで書きました。はだの色とかをカガミで見て、顔はここはちょっと白いなとか、ここはちょっと茶色だなとか、よくかんさつして、こまかく書きました。はだのちょんちょんとおいて書くのがむずかしかったです。でもうまく書けてうれしかったです。
 
 N君の作品「赤とんぼ」
【感想文】昆虫を観察するのが大好きなぼくは、学校のプールの時間にはナツアカネを、また秋になると通学路わきの田んぼにやってくるアキアカネをつかまえます。そんな赤とんぼを思いうかべながら作品を書きました。「赤」ははらいとはねと点の大きさや書く位置がむずかしくて、何度も練習しました。せっかく「赤」がうまく書けても「ん」と重なったり、「ぼ」の右側がせまくなったりしたので何枚も書きました。これからも心をこめて、一点一画を大切に書きたいです。
 

〔心を一つにした事務局員の喜び〕

 春からの半年間、実行委員会の事務局で話し合いながら準備を進めてきました。美に対する岡田先生の哲学や昨年度の事例を学び、私たちに足りない点、心構え、学校の先生への対応のあり方、作品展を通した子どもたちの心の教育など、直接小学校の窓口になる事務局員全員が一つ心で取り組めるように、毎月会合を積み重ねました。それだけに、無事に開催することができたことをみなさんと喜び合いました。
 長年続けてきた市長室へのいけこみなどのボランティア活動が評価され、市から児童作品展の「後援」と「市長賞」をいただけるようになりました。本当に良かったです。