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家庭崩壊寸前の危機を克服

2009.06.15

宮城県  Y・Mさん(26歳、女性)

 

〔家庭崩壊寸前の状況〕

 平成8年に父が脳梗塞を起こして入院し、平成12年からはヘルパーを雇いながら在宅介護をしています。家族も協力し合って介護にあたっていましたが、ある日、ふとしたことから父と仲違いが生まれ、私は父を敬遠するようになってしまいました。
 さらに平成15年9月、ある出来事から、妹たちの仲が険悪な状態になりました。以来、姉妹ゲンカが頻繁に起きるようになったのですが、その内容は姉妹ゲンカの域を超えていました。お互い、完全に無視した状態が続き、時には陰湿な嫌がらせなどもするという凄まじいものでした。本来は、2人とも仲が良く、思いやりのある優しい性格でしたが、ケンカするようになってからは、2人とも短気で攻撃的、ヒステリックな性格に変わっていきました。
 母も病を抱えている時でしたので、“長女である私がしっかりしないといけない”と思って、ケンカの仲裁に入り続けました。しかし、妹たちの口から出てくるのは愚痴や相手をののしる言葉ばかりで、どうにもならず、とても歯がゆい思いをしていました。
 父が在宅介護になっても、母と姉妹みんな揃って仲良く食卓を囲んでいたのに、2人の仲違いを境に家庭の中に大きな溝が生まれました。一緒に食事をすることも全くなくなりました。まさに家庭崩壊という状態で、母も私も家に帰ることをためらってしまう日々が続きました。

 

〔岡田先生の本からの気づき〕

 平成16年の5月のことでした。相変わらず妹たちの険悪な状態が続いていて、思い悩んでいたある日、私は書棚にある岡田先生の本がふと目につき、手にしてみました。パラパラとめくると、『人を裁くなかれ』という文字が目に止まりました。この本を読んだ後、私は友だちや人に対して“あいつは駄目だ、ここが悪い”などと勝手に裁いている自分がいることに気づき、反省させられました。
 その時以来、岡田先生の本をたくさん読むようになりました。読むようになって、物事の考え方や姿勢などで気づかされることがいろいろあって、自分の考え方が変わってきました。
 例えば、妹たちがケンカした時も、“どちらが悪いのか”とか“原因はどっちにあるのか”と、マイナスな面だけを見て物事を判断していました。でも、この頃から妹たちが訴えたいことを考えて、それを受け止めようと努めて、“どのようにすれば仲良くなるのか”など、プラス思考で考えるようになっていきました。
 そして、敬遠していた病床の父との関係も良い方向に向かっていきました。父を介護している時に、傷つくことを言われて嫌な思いをして以来、話をすることも、顔を見ることも嫌な時期もありましたが、そういった気持ちが消えて、父と話したり接したりすることができるようになりました。
 私は、本の一節、『人格の向上である。この心掛けを持って一歩ずつ気長に、自己を積み上げてゆくのである。無論焦ってはならない。ほんのわずかずつでもいい。長い歳月によれば必ず立派な人間になる。否そのように実行せんとする心掛け、それだけでもうすでに立派な人間になっている。そのようにすれば、世間からは信用を受け万事うまくゆき幸福者となることは請け合いである』との部分をよく読みます。落ち込んだ時や失敗した時、この部分を読むと前向きな心になるのです。
 本当に岡田先生の本に書いてあることが、私にさまざまな良い影響を与え、支えてくれています。

 

〔光輪花クラブによる癒し〕

 さまざまな病を抱えていた母は、そのころ、MOA健康生活ネットワークの方から浄化療法を受けていました。浄化療法を受けると、母の気分が落ち着き、体調が良くなっていく姿を見て、“私も浄化療法ができるようになって母を癒してあげたい”との思いから、MOAに入会しました。
 初めて母に浄化療法を施術した時、腰がつらいとのことだったので、腰を施術しました。すると、母は「温かいものを感じた」「楽になった」と言ってくれました。正直、私が施術しても効くのかどうか不安だったので、母の言葉を聞いて嬉しかったです。
 平成16年12月には、お世話になっているネットワークの方から、「私の家で花を教える光輪花クラブ(お花の教室)を開くから参加してみない?」と誘われました。私は妹(次女)も誘って、一緒に月に2度通いました。
 クラブではまず、テキストや写真を見ていけ方を学び、岡田先生のいけた花の写真を鑑賞します。そして花をいける時は、まず気に入った花を一輪選んで、花びらから葉、茎までよく観た後に、一番気に入った方向で花器にいけます。いけた後には、色鉛筆でノートにスケッチをします。
 岡田先生は芸術のある生活、美のある生活を奨励されていることは本を読んで知っていましたが、参加した当初は、教室のやっている内容の意味がよく分かりませんでした。花に対して興味を持っていなかったことから、楽しく感じることもなく、“これを芸術というの?岡田先生は何故、花をいけることを奨励されたの?”と疑問を持っていました。
 しかし、参加してしばらくすると、花をいけたり見つめたりしていると不思議に落ち込んでいた気持ちが消えたり、優しい気持ちになったり、自分が元気になっていることに気づきました。
 今では、光輪花クラブを始めて本当に良かったと実感しています。花に興味もなかった私が、花を見て心からきれいだなと感動するようになり、自ら庭で花を育て、咲いた花を部屋にいけるようになり、家族に対しても“花を通して私の心が届きますように”と願うようになれたからです。
 父のベッドのそばに花を飾るようにもなりました。すると、父の表情や口調も穏やかになり、時には冗談を言って笑わせてくれるようになりました。そして、仕事から帰ってくる母や妹たちに「大丈夫か」「疲れたか」と言葉をかけてくれるようになっていきました。私は父を敬遠していたころ、一度でも“父なんていなければよかった”などと、思ったことを本当に申し訳なく思いました。

 

〔療法士としてボランティアに参加〕

 このころ、仙台のMOA宮城クリニックに行って浄化療法の療法士ボランティアに参加するようになりました。
 普段、母に施術している時とは異なり、初めて会う人に浄化療法をするとなると、緊張して頭の中が真っ白になってしまいました。でも、一生懸命施術しているとその方は「楽になりました」と言ってくれたのです。また、あるお婆さんは、浄化療法が終わった後に私の手を握って、涙を浮かべて「手が暖かいね。気持ち良かったよ」と言ってくれたのです。こんなふうに、私によって癒される人がいることが嬉しくて、感謝される喜びを感じました。それからは、休日にはほかの方にも浄化療法を施術するようにもなりました。
 そんな中、妹(二女)が「姉がMOAに入ってから生き生きとしてきた。自分もそうなりたいので、MOAのことを教えてほしい」とMOAのスタッフに相談したらしく、平成17年2月にMOA会員となりました。私はとても嬉しかったです。それからは、2ヶ月に1度、療法士ボランティアに一緒に参加しています。

 

〔姉妹の仲違いが消え、仲良く食卓を囲むようになる〕

 私が光輪花クラブの楽しさを実感し、部屋にも飾るようになった平成17年秋、それまで仕事から帰ってきても、すぐに自分の部屋に戻ってこもっていた妹(三女)が「花のある部屋っていいね」と言い、居間でくつろぐようになっていました。
 そんなある日、妹たちが同じ部屋で居合わせることがありました。また姉妹ゲンカが始まるかと内心ハラハラしましたが、「体の調子どうなの、良くないみたいだね」「少しお腹が痛くて・・・」と自然な会話をしたのです。2年ぶりに普通に言葉を交わす妹たちの姿に、私は信じられない思いでした。
 このことがきっかけになったのか、いつしか仲違いは消え、家の居間にはまた以前のように4人で仲良く食卓を囲む姿が戻ってきました。
 そして、平成18年4月には、妹(三女)が「お母さんのために浄化療法の施術ができるようになりたい」と言って、入会しました。妹の口からこうした言葉が出てきたことに私は本当に嬉しく思いました。

 

〔美しい家庭へ〕

 以前は、家庭が荒んだ状況だったので、“自分がしっかりしなくてはいけない”“くじけてはいけない”という気負いがありました。だから、小さな頼まれごとでも嫌々ながらもやってきました。でも、今はそういう思いではないのです。“してあげたい”という気持ちが強くなり、活力にもなっているのです。このように変化したのは、岡田先生の本を読むことや、MOAの活動に参加したことが影響していると思います。
 私はこれからもっと父親と触れ合う時間を持ちたいなと思っています。また、姉妹全員がMOA会員になったので、妹(三女)にも浄化療法の療法士の資格を取ってもらい、3人でクリニックに行って、療法士ボランティアをし、人を癒せる喜びを感じて欲しいと思っています。人を癒せるようになると、思いやりのある性格が言葉や行動にも現れ、人に良い影響を与えると思います。また、それは家族にも良い影響を与えると思っています。
 私は今まで「ありがとう」という言葉がなかなか言えなかったのです。でも、ある日、妹(三女)に冗談っぽく「ありがとう」と言ってみたのです。そしたら、妹がとても喜んでくれたのです。これだけでも家庭が良くなっていくかもしれないと思った程です。思いや言葉一つで気持ちが通い、それが家庭にとても良い影響を与えることもあるということを知りました。