統合医療を進め、真の健康づくりに取り組むMOA

アーユルヴェーダや漢方などなど、世界には健康に関わるさまざまな英知があります。
近代医学を形作ってきた西洋の国々でも、各種の療法が研究され、それらを有効に取り入れる仕組みづくりが行われています。
この流れの中で生まれてきたのが「統合医療」という考え方です。

そこには患者の自己実現、予防と健康増進、医療費の削減など、さまざまな期待がかかっています。

統合医療とは(多様性ある医療)

統合医療の世界的権威 ワイル博士、ディクソン博士を招いて 2015年4月東京

統合医療は、近代医学とその他の療法を組み合わせて行うもの、として始まりました。
日本では2000年ころからこの言葉が使われだしたようです。
「さまざまな医療を融合し患者中心の医療を行うもの」(一般社団法人日本統合医療学会)
「従来の医学と、安全性と有効性について質の高いエビデンスが得られている相補(補完)・代替療法とを統合した療法」(アメリカ国立補完統合衛生センター)
といった定義が、厚生労働省の「統合医療情報発信サイト」に紹介されています。

統合医療の際立った特徴に、患者一人一人、さらには人間そのものに対する見方を重んじる点があります。
「患者一人一人に焦点をあてた患者中心の医療」
「身体、精神のみならず、人間を包括的にみる全人的な医療」
などと表現されます。

人はどこから来てどこへ行くのか――。
医療とは、突き詰めれば人間に対する哲学に行きつくのかもしれません。
ちなみに統合医療の先進国であるアメリカでは、国立補完統合衛生センターが毎年1.2億ドル(約140億円)もの国家予算を計上して、ありとあらゆる療法や製品の研究を続けています。
日本においてはこの10年来、1億円の調査研究費が国の予算に組まれるようになっています。
さらに2016年には、厚生労働省に専任の部門(統合医療企画調整室)が設置され、期待が高まっているところです。

統合医療とは(地域完結型の健康システム)

作業療法士、看護師らによる訪問ケア 金沢療院

統合医療という考え方が広まっていく中で、日本の健康事情が大きな変わり目を迎えていることが、身につまされて感じられるようになりました。
高齢化と人口減少、慢性的な病の増加あるいは深刻化、医療費の増大などの問題です。

これらに対処するため、地域医療構想と地域包括ケア、医療と介護の連携などが、国策として取り組まれています。
そこでは病院での診療に加えて、健康に対する意識づくり、予防に役立つノウハウの共有、励まし、見守り、生活支援、それらのコーディネートなど、一人一人の日常的な心がけや行いが、とても大きな意味を持ってきます。
企業や自治会、健康づくりボランティア、さらには環境までも含めた「地域の力」が求められるわけです。

分野や領域を超えた知恵と力の連携、融合、相乗効果。
これは統合医療そのものともいえます。
統合医療は、心身の健康を求める一人一人が認め合い、支え合うための、医療・保健からまちづくりに至る包括的なパッケージでもあるのです。

MOAの姿勢

楽しみながら体力づくり MOA健康生活館湘南

多様性ある医療としての統合医療、地域完結型の健康システムとしての統合医療。
この両面を考えながら、MOAは療院健康生活ネットワークを通じて広く個々人の健康づくりをサポートし、また行政や地域の団体・個人と手を結んで、心身ともに健康なまちづくりに取り組んでいます。