環境問題への取り組みについて

MOAインターナショナルでは、主に健康問題への取り組みを主としていますが、健康増進セミナーのページでもご紹介しているように、人間の心身の健康増進がそのまま自然や社会の健康増進ともつながっていると考え、環境問題への取り組みの啓発も積極的におこなっております。

1.基本的な考え方

(1) 「真の健康」づくりとして

 今、国はもちろん、地方行政、企業、NGOやNPOなど、さまざまな機関が、地球環境の問題に取り組んでいます。地球温暖化、省エネルギー、ごみ問題など、多方面の問題にさまざまな工夫を盛り込みながら、活動を展開しています。
 私たちMOAは、環境問題を「健康」という視点からとらえ、その解決に向けた取り組みを進めています。

(2) 今を生きる自分たちの健康のために

 私たちの健康は、豊かな自然環境によって維持、増進されるのではないでしょうか。また私たちが心身ともに健康であってこそ、自然豊かな地球環境が守られ、次代に引き継いでいくことができるのではないでしょうか。
 地球環境を保全することは、今を生きる私たちの健康の維持、増進そのものだと考えます。
 では、私たちはどうすれば良いのでしょうか。

(3) 家庭をベースに

 私たちの生活は、家庭を離れては成り立ちません。その生活は、大量生産、大量消費、大量廃棄型の社会の中で、とても便利になりました。しかし、それと並行するように、家族の絆が失われ、地球環境に大きな負荷を与えるようになりました。

家庭をベースに

 こうしたライフスタイルを、一人一人が家庭レベルから見直し、自然循環型の在り方へと改めていくことで、環境とも調和した美しい生き方ができるようになるのではないでしょうか。
 そうした実践に取り組む「美しき家庭」が一軒でも増え、ネットワークが築かれて、美しい社会が世界に拡大していくことによって、地球環境と私たちの健康は維持、増進されていくものと考えます。

2.いのちあるすべての「健康」を見つめて

自然、そしていのちあるすべての生命の健康

 地球の「いのち」……。それは、あらゆる動物、植物などの命の集合体です。その「いのち」が今、危機にさらされています。
 地球の環境は、オゾン層の破壊、水質汚染、森林破壊など、加速度を増して危機的な状況に陥り、皮膚がんの急増や伝染病の復活までもが危ぐされ、今を生きる私たち自身の命に対しても、大きな影響を与えています。

「いのちのつながり」が途切れて人間の「真の健康」はあるのでしょうか?

 緑豊かで健康な森林が、清浄な川をつくり、豊饒な海をはぐくみます。その豊かな海の幸や山の幸をいただいて私たち人間のいのちと健康が保たれます。「いのちのつながり」がどこかで途切れてしまって、私たちの「真の健康」はあるでしょうか。
 地球上の全てのいのちがつながってこそ、私たちの本当の健康が築かれるのではないでしょうか。

真の健康とは

3.私たちの考える自然と人間との関係(岡田茂吉論文集より)

 私たちは、自然によって生かされており、自然に感謝し、自然の姿や営みから人間としての生き方を学び、それに従うことによって健康で豊かな生活、美しい家庭や社会がつくられていくと考えます。

(1) 大自然によって生かされている人間

 “人間なるものは大自然の中に呼吸し、大自然の力によって生育するのである。ゆえに、生死といえども大自然のままであるべきである”
 “人間は何よりも人間自体を知り、大自然に追随し、その恩恵に浴することこそ最も賢明な考え方である”

(2) 自然順応の生き方

 “人間生活とすれば円満で自然順応をモットーとすべきである”
 “大自然のあるがままの姿こそ真理そのものである。従って人間は何事をなすにも大自然を規範としなければならない”
 “不調和とは人間が作ったものであって、その原因は反自然の結果である。即ち大自然から言えば、反自然によって不調和が出来るのが真の調和であり、これが厳正公平な真理である”

(3) 自然の恵みに感謝
自然の恵みに感謝

 “人間は一粒の米といえども決して粗末にしてはならないのである。人間は食物の恩恵を忘れてはならないのである”
 “本来理想とするところは常に安心の境地に在り、生活を楽しみ、歓喜に浸るというのでなければならない。花鳥風月も、百鳥の声も、山水の美も、衣食住も深き恵みと感謝され、人間はもとより鳥獣虫魚草木の末に到るまで親しみを感ずるようになる”
 “仏教でいう四恩に酬いるというような報恩精神からも、物を無駄にしない、もったいないと思う質素、倹約等、いずれも善の表れである”

(4) 人間の心、言葉、行いが環境に影響を与える

 “暴風雨の原因であるが、これも人間の悪の想念と、悪の言葉と行為によるので、その浄化清掃作用が暴風雨である”
 “消滅させる方法があるかというに、それは至極容易である。言うまでもなく人心が善化し、善の言行である”
 “人間が立派な心を持ち、農作物に対して感謝の気持ちで有り難く頂戴し、物を粗末にせず、ずるい心を起こさずに正しい行いをすれば、とても豊作になって到底食べ切れないくらいできます。ところが今の人間はそれとはまるっきり反対の料簡を持ってますから不作になるんです。いかなる災難でも天候の不順でもみんな人間が造るんです”
 “個人美が押拡がって社会美が生れる、すなわち人と人との交際も美となり、家屋も美わしく、街路も交通機関も公園もより美わしくなる”

4.地球環境の健全化に向けた世界の取り組み

 環境保全の営みは、今や世界のあらゆる方面で取り組みが行なわれています。

世界レベル
世界レベル

 “2005年に発効された「京都議定書」というのをご存じでしょうか。これは、地球温暖化の防止に向けて、日本を含む世界中のほとんどの先進国が、地球温暖化ガスの排出削減の具体的数値目標を定めたものです。
 ただし、世界最大の二酸化炭素排出国であるアメリカが離脱しているという問題も抱えています。

国家レベル、企業レベル
国家レベル、企業レベル

 日本では、「地球温暖化防止行動計画」が1990年につくられ、地方自治体もその方針を受けて、都市構造や交通体系など、さまざまな施策を推進しています。
 また、企業は環境に優しいさまざまな技術や製品の開発に努めています。ハイブリッド車や省エネルギー家電製品などにその努力が見られます。

市民団体

国や企業にできない、日常生活に密着したさまざまな環境運動を市民団体(NGOやNPO)が行っています。
 MOAでは、一般社団法人MOA自然農法文化事業団が、資源循環型の永続可能な自然農法の普及、推進によって、地方に根付く伝統文化をはぐくみ、生物の多様性を守り、化学物質による環境破壊を防ぐなどの努力をしています。

世界の宗教界
世界レベル

世界人口の8割の人々が何らかの宗教に所属しているといわれていますが、各宗教も教えに照らして環境運動に努めています。
 例えば次のような考え方が、活動の基盤となっています。

  • 「人間は自然の支配者ではなく、人間も総ての存在の一部である」 (仏教)
  • 「人間は神の財産(創造物)の管理人として思いやりと謙虚さ、尊敬の念をもたなければならない」 (キリスト教)
  • 「地球は人間に衣食住を与えてくれる母である」 (ヒンズー教)
  • 「人間は神から賜った自然を正しく管理、運営する義務をもつ」 (イスラム教)
  • 「人間は神がつくられた地球を耕し、守るために、地球を与えられている」 (ユダヤ教)

5.具体的な方針

地球環境の現状を知り、「感謝」と「もったいない」の心で、家庭を基盤に身近なところから始めましょう。
次の12の実践を進めるに当たって、わが家に「環境大臣」を置きましょう。

環境大臣になる12の実践

6.具体的な12の実践

自然と触れ合う機会を持ち、美しい環境づくりを

①自然と少しでも多く触れ合う
私たちの日常生活は、知らず知らずのうちに自然から遠ざかっています。時間を見つけては、自然と触れ合う機会を少しでも多く持ち、自然の恵みを再認識するような生活を心掛けましょう。
②環境の美化
日常生活の中で、生活環境の整理整とんに努め、身だしなみにも心を配り、さらに言葉遣いなどにも美を心掛け、心や生き方の中に、美しさを醸成していきましょう。

自然の恵みに感謝し、「もったいない」の心で(ごみ削減と省エネルギー)

③必要なものを必要なだけ買う
自らの消費に見合った商品を購入し、無駄なごみを出さないようにしましょう。
④長く使えるものを選ぶ 普段使うものは、長持ちする素材の良いものを選び、使い捨てのものの使用を減らし、ごみを出さないようにしましょう。
⑤包装はできるだけ少ないものを選ぶ
包装は無いものを最優先し、次に最小限のものを選びましょう。容器は再使用できるものを選び、ごみを出さないようにしましょう。
⑥リサイクル用品を使う
容器は、洗浄や清掃することで継続して使用できるものを使い、使い捨てのものは使わないようにしましょう。廃棄物として出てしまうものでも、リサイクルシステムのあるものを選びましょう。
⑦冷房の温度を1度高く、暖房の温度は1度低く
カーテンを利用して、太陽光の入射を調整したり、着るものを工夫することで、冷暖房にかかるエネルギー消費を抑えましょう。
⑧待機電力を90%削減する
家電製品は主電源を切り、長時間使わないときはコンセントを抜くなどの習慣をつけましょう。製品を買い替えるときは、消費電力の少ないものを選びましょう。

家族団らんの図

⑨家族が同じ部屋で団らんし、冷暖房と照明の利用を2割削減
家族が別々の部屋で過ごすと、冷暖房も照明も余計に必要となります。家族の団らんは、美しい家庭づくりに欠かせない大切なコミュニケーションの場です。

季節を楽しみ、「安全・安心」な生活

⑩近くで生産されたものを選ぶ(地産地消の推進)
 遠隔地から輸送されてきたものは、それだけエネルギーを消費し、環境汚染にもつながります。できるだけ近くで生産された旬のものを取り、自然と調和することで、健康の維持・増進につながります。
⑪安全なものを選ぶ
化学物質による環境汚染と健康への影響が少ないものを選びましょうまた、自然と生物多様性を損なわないものを選びましょう。
⑫季節に合った生活をする
その季節、旬に取れる食べ物は、おいしく、しかも新鮮で、余計な加工を必要とせず、小量の資源エネルギーで調理できます。自然にならい、季節に合ったものを購入するようにしましょう。

地球の「いのち」 私たちの「健康」 それらが一つにつながっていく

身近なところから始めよう、美しい環境づくり

身近なところから始めよう、美しい環境づくり